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「イタリア・ロマネスクへの旅」池田健二

同著者さんによる『フランス・ロマネスクの旅』姉妹本、というよりも、フランス版を出したのちにむしろ読者からの要望によって書かれた、という本で、ある意味正しく姉と妹の関係のようなものなのかもしれないんですが。 そのため、この本自体はこの著者さん…

「ヴェネツィア−水上の迷宮都市」陣内秀信

私はこの人物、著者さんを“地中海世界におけるイスラム建築”の影響を語る人、というような認識をしているのですが、その方が好きな場所に一年住んでいいよー、ということで選んだのがこのヴェネツィアの地。 わりと知られているのではないかと思うのですがい…

「イタリア人の働き方−国民全員が社長の国」内田洋子/シルヴィオ・ピエールサンティ

まあものすごくはっきり言ってしまうとさすがに人口の3分の1強の法人数というのは「多すぎ」としか表現が出来ないというか、さすがになんか別の事情があるんじゃ、とか、その法人数が普通に機能してたら特に若い人を中心にした失業問題が取り沙汰されると…

「ローマ教皇検死録−ヴァティカンをめぐる医学史」小長谷正明

ローマ教皇というのはとりあえず、カソリックの首長であって相対的に見てキリスト教徒の中で一番偉い人で(プロテスタントや東方正教会は“代表”はしてなくても、まあ、キリスト教会の中での最高位とは言ってもいいかなと)、検死というのは遺体の表面観察に…

「中世イタリア商人の世界−ルネサンス前夜の年代記」清水広一郎

中世イタリア商人、と銘打たれてはいますが実際に本の中で扱われていたのはフィレンツェの商人で『新年代記』(Wiki先生の表記に合わせます)の著者であるジョバンニ・ヴィッラーニについてで、ちょうど『神曲』を書いたダンテのだいたい一世代あとの人…

旅ch「ちょっと贅沢!欧州列車旅行」#3 チャオ!ミラネーゼスタイル

あ、へー、ヴェネツィアと同じ北イタリアで地図で見た上ではそんな遠いってわけでもないんですが(正直、街並みは似てるかな? と思ったんですが、中世建築とか全然詳しくないのでわけわからんこと言ってたらごめんっす)、中身が全然違うよね。 なんちゅー…

旅ch「ちょっと贅沢!欧州列車旅行」#2 世界遺産の街・ヴェネチア探訪

一つ前のウィーンが見事に過去の王家の印象を色濃く残す街だったのですが(というか、ぶっちゃけて商売にして生きているというかw)、今度はまた見事に対照的な水の都、庶民の街と言っていいんじゃないかなぁ。 街の中に水路が入り込み、ビルを抜ける不思議…

『The世界遺産』フィレンツェ歴史地区 (イタリア)

フィレンツェ歴史地区−Wikipedia この回で主に取り上げられていたのはルネサンスというよりルネサンス前夜、イタリアのフィレンツェの地で活躍した芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロよりも、どっちかというと職人と芸術家の中間のよ…

「死者の季節(下」デヴィッド・ヒューソン

ニック・コスタの父親は共産党のちょっとした地位にあった政治家で。 二人の息子と娘は彼が一から作り始めた農園で暮らし、カソリックの宗教教育があったために学校にも行かず、家の中で本を読み、上から弁護士・刑事・画家になったそうですよ、見事にブレっ…

「死者の季節(上」デヴィッド・ヒューソン

とりあえずこう、主人公であるニック・コスタ(ローマ市警の若手)が、重い出来事に遭遇した後の2作めを先に読んでしまったのでもう少し堅いイメージだったんですが(なのでちょっと紋切り型の登場人物とバランスちぐはぐだったっつーか)。 なんだ、ニック…

「中世シチリア王国」高山博

中世以降、ヨーロッパの歴史の中心が西欧に移る前の時代、南イタリアで同時期近隣に派生した国々の中で唯一存続し繁栄を謳歌したシチリア王国の本。 その構成は事実上「ローマ・ギリシャ・アラブ」の文化の複合体であったようです、というか、“王座に座った…

『世界遺産』#571 アッシジ、サンフランチェスコ聖堂と関連遺跡群(イタリア)

アッシジ、フランチェスコ聖堂と関連修道施設群−Wikipedia サンフランチェスコというのは要するに、聖人フランチェスコという意味ですが。 なんか聞き覚えがあるような気がしてしょうがないんですが、ぶっちゃけて“サンフランシスコ”の語源だからな…

『世界遺産』#564 アルベロベッロのトゥルッリ(イタリア)

トルッロ−Wikipedia なんで作られ続けたのかはわかっているものの、どちらかというと“何故”その技術が始まったのかというのがよくわからないらしいという。学者さんたちは占星術との関係がどーの、というけれど、そんな感じじゃないねぇ、というの…

「都市ヴェネツィア 歴史紀行」F.ブローデル

まあ正直ぶっちゃけまして、なに言ってんだかはよくわかりませんでしたが、ヴェネツィアがどんなところかはなんとなくわかりましたし、面白かったので良かったのではないでしょうか、うん、フランス人ってフツーの文章がわかりにくいんですけども。 (なんと…

「東ゴート興亡記」松谷健二

もちろん“彼ら”の移動については昔から、やれ食い詰めたのだ、人口増加だ、いや、気候変動が、といろいろ言われているわけですが(どれも正しいんだと思います)、でも本当にそれだけかぁ? と疑問に思う著者さんももっともで。 ゴート、というのはそもそも…

「ナポリの肖像−血と知の南イタリア」沢井繁男

一言で言ってしまえば古代ギリシャの植民都市・ネアポリスとしてスタートし、ローマ人がやってきてラテン都市(ローマ市民の一つ下、のちに同格に)とされ、アラブがやってくるわ、神聖ローマ皇帝、要するにドイツ系がのこのことやってくるわ。 という変遷を…

「ナポリ−バロック都市の興亡」田之倉稔

この南イタリアの地に位置する都市が深く愛する道化師“プルチネッラ”はそもそもどこか別の土地から流れていた意匠の一つで、貧乏で子沢山、大食漢でお調子者、というところのみが固定されていてあとはその時代時代の俳優演出家次第。 映画の世界やらましてや…

『地球ドラマチック』我らがピッツァ

イタリアの話を聞いていると、大抵なんかこう、要領が悪いというか近代的じゃないというか(今は現代です)、だんだん現代文明への疑問が湧いてくるのが不思議ですが。 実際番組もそんな感じで構成されてたんで、、、皆そう思うんですね。 小麦粉練って薄く…

『世界遺産』#543 ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々(イタリア)

ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々−Wikipedia 1693年1月9日及び11日に発生した地震により、シチリア島東南部の街が壊滅し。 約9万人の犠牲を出し。「復興を!」と言って造ったのがシチリア・バロック様式の街並みっつーのはイ…

「天使と悪魔のイタリア」タカコ・半沢・メロジー

あちらの人と結婚された(んだと思うけど、何冊か本出してるみたいでこの本では特に触れられてなかったー)イタリア在住の女性筆者さんが。 自分の生活の周辺を項目立てにして語っていくというエッセイ。 最後の最後まで読んで初めて、一つの側面の良いとこ…