いべりあ半島

「未知の国スペイン−バスク・カタルーニャ・ガリシアの歴史と文化」大泉陽一

バスクは山の民、ローマ人よりも古くからここにいるんだよ(実際そうみたい、ローマの到来そんなに昔じゃないしね、せいぜい紀元前ちょっと)、というところまでははっきりしてるものの、どうもそれ以上のことがよくわからず、かつてナヴァールという国に属…

「アルマダの戦い−スペイン無敵艦隊の悲劇」マイケル・ルイス

そもそも通常の戦争においてはお互いの国の事情を全て出し切ったのちに戦略(戦略は戦闘行為よりも前のことも戦闘行為より後のことも関わるし、そもそもそれ以外の道もいろいろあるよね)というより戦術の単位で最終的に片が付けられるものなのではないかと…

「スペイン フェリペ二世の生涯−慎重王とヨーロッパ王家の王女たち」西川和子

大雑把にスペインの統一王家の1代目、彼の父親と母親がカスティーリャとアラゴンの両王家の血を引き、ついでにオーストリア・ハプスブルク家というのは彼の弟から派生し、もう一つついでにブルゴーニュというフランスの地方王家の血も入っているので、もう…

「狂女王フアナ−スペイン王家の伝説を訪ねて」西川和子

正直大変申し訳ないながら、どうしても彼女の人生において気になってしまうのは「本当に狂っていたのか」という一点で、そういう意味で言うと、まあ概ね公平であったのではないかなぁ、とは思うのですが、若干語り口調が小説チックというか、一人称を使って…

「大航海時代へのイベリア−スペイン植民地主義の形成」飯塚一郎

そもそも正直、私だけに限らす、日本人は多くそうなのではないかと思われるのですが現在のスペインという国はかつて「日の沈まぬ国」という言葉と、大航海時代の牽引役、アメリカ大陸の“発見”の支援者、無敵艦隊と当時は弱小国でしかなかった対イングランド…

「スペイン「ケルト」紀行−ガリシア地方を歩く」武部好伸

一言で言っちまいますと「ケルトっていうよりポルトガル?」というのがどうも著者さんの印象だった模様で、ものすごく申し訳ないながら、スペインとポルトガルでそれほどの差異があるのかー、というところからしてまず驚きの対象だった自分に特にそれ以上な…

『世界遺産』#581 ビスカヤ橋(スペイン)

ビスカヤ橋−Wikipedia 欄干と橋げたのみというちょっと変わったその橋は、なんでも人や車までがゴンドラで行き来するのだという“運搬橋”、他にどの程度この橋があるのかはわかりませんがとりあえず世界で初めて造られたものなのだそうですよ。 とこ…

『世界遺産』#574 サンティアゴ・デ・コンポステーラ(旧市街)(スペイン)

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路−Wikipedia スペインで一番重要と思われていること、という公式ページの出来事がわからなかったのですが、キリスト教化(というよりイスラムの影響を拭おうとした)レコンキスタのことですか、“サンティア…

『食彩の王国』#207sp スペイン〜魅惑のイベリコ豚紀行〜

イベリコ豚−Wikipedia 基本的にゃあ農牧を行なっている地域は農牧にしか向かないというのが定石なので。 まあ、それこそ、このイベリコ豚が育てられているスペインの一地域にとっては、それが贅沢だなんだという以前に下手をするとそれしかなかった…

『世界遺産』#552 アントニ・ガウディの作品群 II(スペイン)

アントニ・ガウディの作品群−Wikipedia とはいえガウディ作品に住め! と言われたら尻込みするわけですが。 グエル邸みたくに手加減してくれてたらまだしもなんだけどね、中に入るとそんなに妙ってわけではないんだけど、なんかたまに異次元に落ち…

「スペイン−フランコの四〇年」J・ソペーニャ

さっくりと独裁者さんの本ですが、正直、彼のせいというよりはこの時期のスペインが「独裁じゃ無理があったんじゃね?」というのがまだしも正しい見方なのか、フランコさんには独裁者が必要だ、という意識はありましたが、なにかしらの特定の思想を国に押し…

『世界遺産』#551 アントニ・ガウディの作品群 I(スペイン)

アントニ・ガウディ−Wikipedia まあ大概有名な人なのでほとんど知っていることばかりだったんですが、とりあえず、皮手袋のショーケースのデザインによって富豪に見出された、というのはむしろ富豪のセンスの良さを褒めたいところですなー。 エウセ…

『世界遺産』#544 ピコ島のブドウ園文化の景観(ポルトガル)

ピコ島−Wikipedia 土は火山灰土、つーかぶっちゃけて溶岩。井戸には海水が混じるので干潮を狙って水を汲まなければならず、降水量も多いとは言い難いよーですね(いいブドウが出来るらしーんだけどね)(収穫前後は雨ないほうがいいんだって)。 な…

「ポルトガル史」アルベール−アラン・ブールドン

いわゆる完全な編年体の本というのではないかと思うのですが(中国でのそれは数年単位なんですけどね、これを君主に置き換えての通史)、事件の大雑把な概要しか描かれていないというか、なんっつーか諸外国の影響を受け続けなんだなぁ; 目立つところでイギ…

『世界遺産』#535 サラマンカ旧市街(スペイン)

サラマンカの旧市街−Wikipedia 最盛期にはありとあらゆる学問がここに集結し、むしろここから主導の文化を作り上げるまでになり。「知識を欲する者はサラマンカへ行け」と言われたほどの学園都市だったようですが、、、聞いたこともないのは自分が…

『世界わが心の旅』#2 ポルトガル 父と子のサウダーデ

ちゅーかまず、新田次郎が勝手に頭の中で「浅田次郎」に変換されてしまうのがかなり問題だと思うんですが(どっちに失礼以前に後者は故人じゃありません!)、新田さんも時代小説のほうのご縁で名前だけは、で、その息子さんが彼の絶筆となってしまった“日本…

『チェイシング・タイム』#4 マドリッド

マドリード−Wikipedia 前回NYでの失敗からちょっと緩くしたようなんですが(その前の二回が成功続きだったしね)、今度はなんというかセンスがある二人組だったなぁ、とニュージーランドのもともと遊びに行くような友人同士の男二人。正直、知ら…

『チェイシング・タイム』#2 リスボン

リスボン−Wikipedia 今度の旅はオーストラリア人の男女二人組による(恋人同士ならまあわかるんだけど、多分この番組フリーじゃない男女は止めておいたほうが良さそうw)、ヨーロッパはポルトガルの首都、リスボンが舞台だったんですが。 基本的に…