ぎりしゃ・地中海

『知られざる大英博物館』第2集 古代ギリシャ“白い”文明の真実

そういや日本でも昭和レトロブームというのが地味に数年前からあって、街並みを再現したなどという触れ込みで独特の黒っぽい木目、剥げた看板などがメインになっていたりするんですが、「あれ、単に古いのがああなっただけで当時は原色が主だったよね?」と…

「物語 近現代ギリシャの歴史−独立戦争からユーロ危機まで」村田奈々子

そもそもギリシャ人とはなんぞや、というのに近い問答はどこぞの中東辺りでも見た気はするのですが、少なくともここに出てくる「ギリシャ人」たちにオスマン帝国からの独立の頃に果たしてその自覚があったかというと疑わしく、彼らにあったのは“正教徒”とい…

「イカロスの飛行−内戦のギリシアを旅する」ケヴィン・アンドリュース

アイルランドの血統を持つアメリカ人の、まあ、少し多感なところはありそうなもののごく普通の青年が、なんとなく考古学に携わることになって戦時後のアテネの地に行き、幾つかの遺跡を見て廻る、という名目であてどもなくギリシャ国内を彷徨い。 ほとんど唯…

「物語 古代ギリシア人の歴史」周藤芳幸

大雑把に言うと「物語」よりも解説部分のほうが面白かった、ということでほとんど全てではないかと思うんですが。うんまあ、誠実なお人柄だとは思うんですが、せっかくフィクションと銘打ったならもう少し冒険して欲しかったな、というのが本音というか、歴…

「ポリスの市民生活 生活の世界歴史3」太田秀通

まあ大雑把に古代ギリシャの生活は奴隷が支えてたんだよー、という本なのですが。 なんでもヨーロッパの学者たちは“民主制”の初めて実施された、一般市民に至るまで政治を語り、優れた文化を残したギリシャの都市(主にアテネのイメージですね)に奴隷制があ…

『世界遺産』#553 マルタの巨石神殿群(マルタ)

マルタ−Wikipedia イタリアのブーツの爪先のちょっと先、小さな島で丸ごと一つの≪マルタ共和国≫。 イギリス連邦の一員で、多分ですがこの神殿群(+ハル・サフリエニ地下墳墓)(ちょうど地下にあります)以外は世界遺産ないのかもしれないなー。 …

「ギリシャを知る」萩野矢慶記

まあ、ギリシャというと遺跡の街のイメージなわけですが。 実際本を借りてきてよくよく読んでもそんな感じなんですが、あと頑張って思い出すと海とか空とか、しかしとにかく風光明媚な土地という風情です。日本人観光客への期待は例に漏れず大きいわけですが…

「ギリシャ裏町散歩案内」稲尾節

歴史に裏打ちされて、山のような観光資源に恵まれたギリシャで(しかもそんなにミーハー嗜好でもないよね、古代ギリシャに偏るのが難と言えば難)(しかしこれは日本人に限らずそういう傾向あるみたいだしなぁ)、それ以外のとこにスポットを当てよーよ、と…