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「謎とき平清盛」本郷和人

正直なところ五味さん周辺の研究者を見ているとあくまでも一つの説は「特定の部位を説明するもの」であって、その説にいかに合致するのかというような捉え方をするものではないという感覚だったので久々に権門体制論(てか、さすがに古くないこれ?)に鋭く…

「寺社勢力-もう一つの中世社会」黒田俊雄

ここ最近かなりごてごて立て込んで仏教関係の本を読んでいたので若干本ごとで触れていた触れていないの記憶が怪しくなっている部分があるにはあるんですが、この本は中世史やるんなら一度は読んでおいて損がないんじゃないかしら。逆に宗教史という意味だと…

「足利義政と東山文化」読みなおす日本史、河合正治

一度、同じ内容のものを読んだことがあるのを読み終わるまで気付かなかった時点でだいぶ不覚だったんですが(私が読んだのは清水新書、だったかな?)、要するにこれ、「応仁の乱」前後の情報がかつてだいぶ混乱していて、最近ようやく整理され始めて来たと…

「京・鎌倉 ふたつの王権」全集日本の歴史6、本郷恵子

この本はだいぶ面白かったのでシリーズの1巻めも予約してみたんですが、どうかな、五味文彦さんが編集や監督に関わってる本はとりあえずチェックはするんですよね、全体的に面白い傾向があるので、えーと、ここだと5巻ですね、院政よりもちょっと前ってこ…

「鎌倉幕府と朝廷 シリーズ日本中世史(2」近藤成一

そういえば私は五摂関家(近衛家・九条家・二条家・一条家・鷹司家)のことが今までどうしても理解出来ない、と思ってまして、むしろ九条兼実などの若干変わった人物がいる九条家が最後? のような極めて曖昧な認識をしていたんですが。なんのことはない、む…

「僧侶と海商たちの東シナ海」選書日本中世史4、榎本渉

中国(というより主に唐や宋)に渡った僧侶というとまず空海と最澄が出てきて、その前に中国から鑑真上人が来ていて、多分他にもそれなりにたくさんいるはずだけれども、その全体像と言われるとよくわからない、というのがだいたい今の平均的知識かな?私は…

「経営者・平清盛の失敗-会計士が書いた歴史と経済の教科書」山田真哉

そういや読書メーターに登録する時点で平清盛のことを100%触れ忘れていたんですが、どっちかというとわりと純粋な経済理論の本だったかなー、という気も。あくまで平清盛が主題ではあったものの、どうもその人となりのような部分にはあまり興味がない、…

「新装版 悪霊列伝」永井路子

そもそも日本には御霊信仰という伝統があるわけですが、まずそこのラインナップを見るからになんかおかしい、というところがこの本の始まりであって、どうもまともというか比較的知的というか、怨念を振りかざしそうな人がいない気がするというのがその趣旨…

「和歌とは何か」渡部泰明

すごく大雑把に言うと平安後期くらいから鎌倉時代も多分継続していたのだろう文化サロンに関してを読みたいなー、という目論見で借りて来てたんですが、どっちかというと和歌のしきたりや形式がメインだったかなこれ。 ただ、その形式を理解するために文化サ…

「将軍権力の発見」選書日本中世史3、本郷恵子

前に同じ著者さんで中世における庶民の買い物を扱った本と、それと『怪しいものたちの中世』を読んだんですが、非常に視野が広くて面白いんだけども、考えてみるとあれだ、扱ってるものの内容のわりにいまいち土地という単位での認識が薄いのかなー、とふと…

「院政-もうひとつの天皇制」美川圭

平安後期に摂政関白の制度に限界が来て(いい加減に藤原氏の専横に嫌気が差した、と説明されてますが、それで上手く回ってたら付け込む隙はないわけだしね、弱体化したので逆転されたっていう認識のほうが自然かも)、院政という若干特殊、というより遠回り…

「北条氏と鎌倉幕府」細川重男

大雑把に北条氏の権力構造に関してを語る、という体裁だった気がするんですが、読み終わってから北条義時と北条時宗以外の印象が残ってる人がいるんでしょうかね、これ、特に面白かったのが義時さんでした、アクの少ない感じに描かれてまして、その解釈に関…

「祗園祭と戦国京都」河内将芳

私はこの本を主に戦国時代、というより、応仁の乱以降の京都の様子を知る目的で主に読んでいたんですが、そういえば著者さんの主題というか主張していた中にかつて祇園祭は庶民と政治権力との対立の歴史であった、という話が(紙芝居だっけかな? あと映画だ…

「本当は面白い「日本中世史」 愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代」八幡和郎

サブタイトルを見るとわかるし、ちゃんと断ってくれてるからいいのですが、平安時代をまるっと中世に入れているのはだいぶ珍しいのでちょっとびっくり。というか、平安とそれ以前の時代を分断するほうに違和感があるのかも。だいたい平安時代の後期くらいか…

「頼朝と街道-鎌倉政権の東国支配」木村茂光

ここで出てきた街道というのを少し掴みかねていたんですが、本の後半で出てくる東海道と、前半で回っていた土地は結局鎌倉街道と呼ばれる道でつながっていた辺りの地域ということになるのかな。が、古道としても大動脈で、江戸時代にも結局継承された東海道…

『日本古代中世史 '11』#15「地域史への展望」

まあ正直なところ日本中世史のラスボス(現時点ではねー、ご存命の時は網野善彦さんだと思う、前ボス)である五味文彦さんが出てこられたので若干身構えてたんですけども、いや、理論が受け入れられないんじゃないんだよ理論は大丈夫なんだよテーマの時点で…

「中世を読み解く-古文書入門」石井進

まあ、中世文書をがばがばがばがば読んでいて特に面白くないこともなかったんですが面白いようなことも特になかったです、というかこれ、なんかの講義のテキストみたいなものですよね多分…。例えばまあ裏紙に文書を書いていくことがあってその場合に「どちら…

『日本古代中世史 '11』#13「地域社会の形成と応仁の乱」

この回の講義を聞いていて室町時代に関してをこの中島圭一さんが担当したというところに深く納得したんですが、いや、中央政権周辺の事情に関してはむしろ若干古い気はしたんだよね、特に足利義政(8代)が政治に意欲のある独裁者だったという辺り。初期の…

『日本古代中世史 '11』#11「中世前期の神仏と文化」

そもそも一回見た時点ではよくわかっていなかったんですが、平安時代の顕密仏教(まあ鎌倉新仏教とか禅宗以前の古い仏教)がどうして庶民に対してのものではなかったのか、という説明はあれですね、そもそも寺の中に下部機関である院が作られ、一つの院が一…

「荘園絵図が語る古代・中世」日本史リブレット076、藤田裕嗣

荘園絵図が語る古代・中世 (日本史リブレット) 作者: 藤田裕嗣 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2009/02 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログ (1件) を見る 個人的には荘園の形成とその影響のようなものを知りたかったのですが、これ…

『日本古代中世史 '11』#10「鎌倉幕府と武士の成長」

要するに鎌倉幕府には民衆慰撫(統治? 生活保障? わりと曖昧な意味みたいですが)という発想があったのかななかったのかな、というのが講義のテーマではないかと思うんですが、いやまあ、武士からの忠誠を勝ち得るってのが、幕府においてさすがになかった…

『日本古代中世史 '11』#9「中世のはじまりと院政というシステム」

前回講義を見たことを忘れたまま急いでまとめていたんですが、よくよく考えたらその時点で結構インパクトの大きい国司の制度の説明があって、そこの部分の印象はかなり深く残っていたようです。というか今の私、国司(もしくは国衙)の中から武士が出てきた…

「足利義満-法皇への夢を追った華麗な生涯」日本史リブレット039、伊藤喜良

足利義満―法皇への夢を追った華麗な生涯 (日本史リブレット人) 作者: 伊藤喜良 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2010/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 足利将軍って正直この三代将軍と初代の足利尊氏くらいしか知らない、でもそ…

『日本古代中世史 '11』#8「受領と武士」

そもそもこの回を見ていたのがどうも2ヶ月くらい前のようで、そこで内容をまとめ忘れていたようなんですが、この講義を見ていた時点で国司(講義では受領と呼ばれてますが)の中から武士が誕生したことって特に認識してなかったはずなんですよね。今の時点…

「怪しいものたちの中世」本郷恵子

まあ正直ざっくり怪異(最近出た本当に「怪異」とタイトルに入ってる本、怪異の社会学だっけ? 中世か室町時代の本ですが)の本を読もうとしてなぜか間違って借りてしまったような体たらくなんですが、別に読めないということはないです。というか、中世に関…

「頼朝の武士団-将軍・御家人たちと本拠地・鎌倉」細川重男

頼朝の武士団 ~将軍・御家人たちと本拠地・鎌倉 (歴史新書y) 作者: 細川重男 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2012/08/04 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る そもそも正直なところ今の時点でも知名度があるのが弟の源義経のほうなので(それすら知…

「管領斯波氏」室町幕府の研究1、木下聡

とりあえず私がもともと知りたかったのは畠山氏だったんですが(室町幕府の三管領の)、今更そこまでせせこましいことは言うつもりはないものの、やたらと悪目立ちする細川と、なんかいい意味でも悪い意味でもあんまり目立たないんだけどもだいたいずっとそ…

「藤原定家の時代-中世文化の空間」五味文彦

AだBだ、しまいにはCだという架空の人物が出てきてディスカッションを重ねるというスタイルそのものはまあいいとは思うのですが、そのことに関しての言及が全くなかったので不信感に駆られて危うく本を投げるところでした。で、読み終わってから気付いた…

『日本古代中世史 '11』#1「古代中世史を考える」

今まで分離して捉えられて来た古代史と中世史を一つの括りで見る、というのがここの目的らしいんですが、大宰府はともかく藤原京の発掘が関わっているんだと講義の作られた時期も知りたいなぁ、あとで放送大学のサイトにでも行くかな。(テレビの番組情報だ…

「武士と荘園支配」日本史リブレット24、服部英雄

武士と荘園支配 (日本史リブレット) 作者: 服部英雄 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2004/10 メディア: 単行本 クリック: 10回 この商品を含むブログ (2件) を見る これがなんの本か、ということを改めて考えた時に(要するに武士に関わる環境を上から…

「石造物が語る中世職能集団」日本史リブレット029、山川均

石造物が語る中世職能集団 (日本史リブレット) 作者: 山川均 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2006/08 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (13件) を見る 源平の時代の南都襲撃によって東大寺と興福寺が炎上し、その復興に…

「中世の神と仏」日本史リブレット032、末木文美士

中世の神と仏 (日本史リブレット) 作者: 末木文美士 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2003/05 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (7件) を見る ところで少し前に「神祇信仰」という単語を覚え、なにか重要な神社について…

「中世社会と現代」日本史リブレット033、五味文彦

中世社会と現代 (日本史リブレット) 作者: 五味文彦 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2004/05 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る 最近ちょいちょいと見かける権門寺社というのがちょっとよくわかっていなかったんですが、院政…

「中世の日記の世界」日本史リブレット50、尾上陽介

中世の日記の世界 (日本史リブレット) 作者: 尾上陽介 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2003/05 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 日記というとすでにそれ単体で文学になっているようなものは学生時代に教科書で習っているし、継続…

「中世の天皇観」日本史リブレット022、河内祥輔

中世の天皇観 (日本史リブレット) 作者: 河内祥輔 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2003/01 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (4件) を見る そもそも「万世一系」という言葉そのものが近代に出来たのだということは単純な事実なも…

「図説 平清盛がよくわかる! -厳島神社と平家納経」日下力・監修

図説 平清盛がよくわかる! 厳島神社と平家納経 (青春新書インテリジェンス) 作者: 日下 力 出版社/メーカー: 青春出版社 発売日: 2012/01/06 メディア: 新書 クリック: 4回 この商品を含むブログ (1件) を見る とりあえずなんのために読んだのかというとこ…

「東山文化-その背景と基層」平凡社ライブラリー、横井清

いささかありゃ、こっちの資料にしちゃったのか…みたいな部分があったので初心者向けかっていうと微妙だし、踏み込みって意味では足りないし、みたいな気持ちにはなったんですが、足利義政(8代)に関しての内容はいいんじゃないでしょうか、あと、日野富子…

「大仏再建-中世民衆の熱狂」講談社選書メチエ56、五味文彦

最近この時代とこの「東大寺と興福寺の炎上」を続けて読んでいるので当然なものの、だいぶ何度も燃えた印象になってしまっているんですが…そういやこのあとにも室町時代の末期に燃えたんだっけ東大寺、ご愁傷様です。(室町時代には興福寺は無事でした、そう…

「武家の古都、鎌倉」日本史リブレット021、高橋慎一朗

武家の古都、鎌倉 (日本史リブレット) 作者: 高橋慎一朗 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2005/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 日本史リブレットの本で、ある程度守備範囲に近いところを読んでおこう、というつもりで取り寄せ…

「重源と栄西-優れた実践的社会事業家・宗教者」日本史リブレット人027、久野修義

重源と栄西―優れた実践的社会事業家・宗教者 (日本史リブレット人) 作者: 久野修義 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2011/12 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) を見る そもそも私は今の時点で重源も栄西も知らないんですが、…

『特別展 東山御物の美-足利将軍家の至宝』三井記念美術館・編

東山文化というと足利義政(8代)のことなのかと思っていたんですが(3代義満につながるものもなんとなくあるけどね、私も認識混ざってました)、東山御物となると義満のものも含まれる、と捉えたほうがいいのかなこれ。一応、この東山御物には幾つかの印…

「足利義政と東山文化」清水新書026、河合正治

正直今まで読んできた中では「応仁の乱」を捉えるには一番いいんじゃないかと思うんですが、どうなんだろう、微妙に合戦関係の描写が一般的なものと違うところがあって、一部特定の存在を貶めようとしてる史料を採用しているような気がするなぁ…。まず足利義…

『趣味どきっ!開け!世界遺産』#4「金閣寺・銀閣寺」

これを書いている真っ最中に第6回(富士山)が放送しているのですが、この回をまとめ損ねていたらばちまちまと溜まってしまった上、微妙に放送内容が思い出せません正直。えーと、あ、そうだ(Wiki先生見直し中)、確か金閣寺は正式名が鹿苑寺と言うら…

『趣味どきっ!開け!世界遺産』#3「厳島神社・平泉 中尊寺」

この回が始まってわりとすぐに、「源氏のヒーローは?」「それでは平氏のヒーローは?」という質問があったのですがそれぞれの答えは源義経と平清盛、すごくざっくりとこの二人ともが大河ドラマの主役の俳優さんの写真で示されていて、出演者の二人が大笑い…

「伊勢神宮に仕える皇女・斎宮跡」遺跡を学ぶ058、駒田利治

伊勢神宮に仕える皇女・斎宮跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 駒田利治 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2009/06 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 正直伊勢神宮というと日本の総氏神(天皇家の場合って氏神って表現し…

「山名宗全と細川勝元」読みなおす日本史、小川信

このレーベルって時々見ていたもののなんか装丁が軽かったので手を出していなかったんですが、まあ、そうでもないかな、ちょっとこの本は読みにくかったもののこれ自体が復刻版だと仕方ない気がしますね、室町時代って昔は本から少なくてどの部分を説明して…

「中世瀬戸内の港町・草戸千軒町遺跡」遺跡を学ぶ040、鈴木康之

中世瀬戸内の港町・草戸千軒町遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 鈴木康之 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2007/10 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る えーと、この本は現在の広島県福山市、瀬戸内海沿いの古い港町に関しての…

「院政と平氏、鎌倉政権」日本の中世8、上横手雅敬/勝山清次/元木泰雄

院政の前が執権政治、で、こののちに武士政権の台頭があって、天皇親政がどの段階で志されたのかをちょっと思い出せないんですが、まあどの道すぐに駄目になっていたはずでこのあとが基本的には幕府政治…、と認識するのがいいのかな?正直私、院政というもの…

「足利将軍列伝」桑田忠親・編

足利将軍も15代で約150年、徳川幕府も将軍15代で150年以上という共通点があるんだね、というのを見たことがあるものの、最初の数代と最後の数代はほとんど幕府としての機能はないですし、そもそも幕府の中でも圧倒的に弱体って言われるとな…。(堀…

「中世の鎌倉を語る」安西篤子・監修

正直鎌倉時代に関しての治世の評価に触れた本というのはあまり読んだことがなくて、これも昨今の中世再構築の一貫なのかな、と思いながら読んでいたんですが、よく考えたらこれと平行して読んでいた室町時代の本で他の武家政権よりも室町幕府が圧倒的に劣っ…