日本産業史

「近代交通成立史の研究」山本弘文・編

タイトルを見るとやっぱり鉄道を思い出す人も多いと思いますが、実際それもありますが思ったよりも、なんだ、東海道の宿場町、舞阪宿が財政破綻して(幕末に行き来が増えたのに補償がありませんでした、これ何度も聞くけどなんでだ?)ぴーぴーとお金足りま…

「稲と穀物-農業の将来」図説・日本の産業10、堂脇昭夫

気になったのが水田に植えるというホテイアオイ、これ私が小学校の時にある日いきなり自生してた川から全部持ち去れた挙げ句に「水質浄化になる可能性が」とか言われて今度は実験的栽培してたものだよなぁ(まあ、行政への信頼がかけらもない地域だったんで…

「自動車-自動車と交通システム」図説・日本の産業1、月尾嘉男

もともと蒸気という動力が登場した時点で馬車からの動力転換が行われましてしばらく蒸気自動車として発展し、もともとここの蒸気からガソリンへの転換は構造的にやりやすいのかなぁ?(何個か例あるよね) ガソリン車が登場し、続いてフォードの手で量産化。…

『週刊 ダイヤモンド』2014年11月29日号「JA解体 農業再生」

週刊ダイヤモンド 2014年 11/29号 [雑誌] 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2014/11/25 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 私にとっての農協のイメージというと「史上成功した社会主義は日本の農協とイスラエルのキブツだけだ」というまあ…

「道と川の近代」高村直助

近代の交通というと新しい技術である鉄道に主に焦点が当たっていて他があまり省みられず、ということが語られていたんですが、結局鉄道にしたところで本当に初期の頃だけで他の交通の発展と事情が絡む時期になるとよくわからない扱いされるようなことになっ…

『週刊 ダイヤモンド』2014年11月1日号「世界が認めたニッポンの酒」

週刊ダイヤモンド 2014年 11/1号 [雑誌] 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2014/10/27 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る プロ社長の代表格ではないかと思われる新浪さんが社長に就任したという出来事があって(いやこれ、去年の雑誌なんで…

『週刊 東洋経済』2014年10月4日号「パナソニック」

週刊 東洋経済 2014年 10/4号「パナソニック 反転攻勢は本物か/新浪サントリーを待ち受ける荒波/不動産極点バブルの真相/黒子の奥義 DeNA、ルネサス」 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2014/09/29 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る パナ…

「海運業界」教育社新書 産業界シリーズ539、織田政夫

もともと海運の歴史を読みたいなー(もうちょっと言えば日本郵船の歴史)、というつもりで手に取ったんですが、すごく大まかに便宜置換国問題と、船員のコスト安によりまともに経営しているととてもではないけれど太刀打ち出来ない、しかしさすがに安全保障…

「電気の技術史」山崎俊雄/木本忠昭

わりと細かい電気の性質に関しても触れられてはいるものの、どちらかというと大きな流れをざーっと読み流し、どのような順であるのか、日本がどのような時期にどのような欧米の技術との関係があるのか、というようなことを掴むための本かなぁ。正直仕方ない…

「江戸の野菜-消えた三河島菜を求めて」野村圭佑

すんごく個人的な希望の話をすると、この本の巻末で出てきた江戸野菜のイラストと短文紹介をカードにして、東京各地の農協で産地に行くと手に入りますよ(裏は解説とお勧めレシピだな!)というダムカード的な展開にしてくれたら、かなり楽しいような気もし…

『週刊 東洋経済』2014年2月8日号「強い農業」

週刊東洋経済 2014年2/8号 [雑誌] 作者: 週刊東洋経済編集部 出版社/メーカー: 東洋経済新報社 発売日: 2014/02/03 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (1件) を見る 表紙に“世界で勝つためのヒント”とあるのですが、正直なところ確かに世界的に戦える…

「稲と穀物-農業の将来」図説・日本の産業10、堂脇昭夫

気になったのが水田に植えるというホテイアオイ、これ私が小学校の時にある日いきなり自生してた川から全部持ち去れた挙げ句に「水質浄化になる可能性が」とか言われて今度は実験的栽培してたものだよなぁ(まあ、行政への信頼がかけらもない地域だったんで…

「興亡-電力をめぐる政治と経済」大谷健

興味があるのがどちらかというと明治から昭和の初期くらいに掛けて民間で大概戦国時代になって効率もへったくれもなかった、とよく聞く電力業界に関してで(風呂場と居間の電力会社が違うとか昼と夜とで事業者が違うなどの混乱と言われてたあれです、それは…

『東京電燈株式会社開業50年史』東京電灯株式会社

東京電燈というのは(タイトルを本に記述されていた旧字、著者名を図書館などに登録されている新字で表記してみました)、非常に大雑把に戦時統制である“日本発送電”を間に挟んでの今の東京電力の前身の前身。 (この社史の中にも東京電力って出てくるんです…

『週間 東洋経済』2012年5月19日号「ソニー シャープ パナソニック ザ・ラストチャンス」

やっぱり印象的だったのが今もホンハイとの交渉中(…というか、交渉ってこんなに掛かるんだっけ、良くても駄目でも)のシャープでしょうか、堺工場が完全なキャパオーバーとは聞くには聞くんですが、ウチもアクオスだよそんなにはっきり失敗って言わないで!…

「この人この世界」長寿企業は日本にあり #4 老舗企業の「本業力」

ぶっちゃけてKURETAKEさん(多分お世話になったことが)の経営方針は大きくブレそうになるたびにアメリカさんの掣肘を受けたために結果、本道に立ち返ったのだ。 という理解でよろしいんでしょうか、いや、それ自体は単なる政策にすぎませんが。 あんまり見…

「この人この世界」長寿企業は日本にあり #3 造り酒屋のバイオテクノロジー

わりと製薬関係での類似商品というのは数があるので、ちょっと聞いた時は「あーあ」としか思わなかったんですが(だいたい半年くらいで出ます)、2年も出せなかったところで共同開発を持ちかけるかのように見せかけて研究資料持ってったというのは。。。 さ…

「この人この世界」長寿企業は日本にあり #2 「虫」の戦略

そういえばよく考えてみれば天然の“ゴム栽培”も自然破壊を伴わない、とされていたんですが(産業の歴史の中でねー)、どうもロウも同じく樹液が元になっているようなので社長さんがふっふっふ、と胸を張るのも無理はないのかもしれないな。 ちゅーか、ハゼの…

「この人この世界」長寿企業は日本にあり #1 老舗の技がケータイをつくった

なんでも世界的に見て日本には“古い企業”というものが飛びぬけて多いそうなのですが(他に多いのがドイツだったのが意味深な)、その条件にとりあえず、侵略されたことがない、ということを挙げておられたわけですがどうなんでしょうね? でもよく考えたら欧…