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『京都を知る100章』別冊太陽スペシャル、別冊太陽編集部

正直なところ東海→関東民という来歴なのであまり京都への憧れや自意識というものに乗っかることが出来ず、「裏路地に入って京都の生活に触れたがる」という観光客らのように通ぶるのもなんかこう、さすがにどうよ、と思う程度の人間なんですが。そうやって生…

「桓武天皇-造都と征夷を宿命づけられた帝王」日本史リブレット人011、西本昌弘

桓武天皇―造都と征夷を宿命づけられた帝王 (日本史リブレット人) 作者: 西本昌弘 出版社/メーカー: 山川出版社 発売日: 2013/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る そもそもこの本をなんで読んだのかというと、平安京の作られた時代に最澄…

「日蓮と一遍-予言と遊行の鎌倉新仏教者」日本史リブレット人033、佐々木馨

個人的には日蓮さんならともかく一遍さんに関しては思想部分ではなく(この人、実際思想っていう形で展開してたのかね? よくわからん、残してたものがちょくちょくあるらしいのは聞いているものの)、実際の活動周辺に関してを知りたいな、というつもりで手…

「謎とき平清盛」本郷和人

正直なところ五味さん周辺の研究者を見ているとあくまでも一つの説は「特定の部位を説明するもの」であって、その説にいかに合致するのかというような捉え方をするものではないという感覚だったので久々に権門体制論(てか、さすがに古くないこれ?)に鋭く…

「平城京のごみ図鑑-最新研究でみえてくる奈良時代の暮らし」文化財研究所奈良文化財研究所

前に一度この研究所の名前を見たことがあって、それが奈良の寺についての本(寺は現存しているため、その境内の痕跡や歴史記録などから探っていくようなスタイル)、多分そもそも奈良そのものを扱ってる研究所なんですかね、やっぱり。一応本の中でも触れて…

「図説 地図とあらすじでわかる! 最澄と比叡山」池田宗讓・監修

ところで私、最澄さんと空海さんの時期をあんまりきちんと把握してなかったんですが、平安京を作った桓武天皇と同時代、ということでわかりました、むしろ比叡山延暦寺って平安京と平行して作っていた認識のほうが無難だし、空海さんに預けられた東寺は平安…

「寺社勢力-もう一つの中世社会」黒田俊雄

ここ最近かなりごてごて立て込んで仏教関係の本を読んでいたので若干本ごとで触れていた触れていないの記憶が怪しくなっている部分があるにはあるんですが、この本は中世史やるんなら一度は読んでおいて損がないんじゃないかしら。逆に宗教史という意味だと…

「「街道」で読み解く日本史の謎」安藤優一郎

前から何度か読んだことのある著者さんなんですが、庶民史寄りの人だよね多分(世田谷代官とあと小石川療養所の本を読みました)、で、正直街道の本は結構読んでいるんですがそういう本と比べて街道メインではない気はするかな。個人的には経済や統治などに…

「足利義政と東山文化」読みなおす日本史、河合正治

一度、同じ内容のものを読んだことがあるのを読み終わるまで気付かなかった時点でだいぶ不覚だったんですが(私が読んだのは清水新書、だったかな?)、要するにこれ、「応仁の乱」前後の情報がかつてだいぶ混乱していて、最近ようやく整理され始めて来たと…

「寺社と芸能の中世」日本史リブレット080、安田次郎

猿楽に関してはこの本で語られているよりも少し前に独立し(形としてはもう少し前からあったろうけども、専門特化したのはこのちょっと前だよね確か)、この少しあとになると足利将軍などを筆頭に貴族の庇護を得つつ大衆化していったよ、ということのはずな…

「列島創世記-旧石器・縄文・弥生・古墳時代」全集日本の歴史1、松木武彦

前に古代史の番組を見たあとでテレビ関係のブログを見ていたら「邪馬台国関係でもないのに重大発見なんて、困ったもんだwww」と嘲笑っていたのを見てだいぶ暗い気持ちになったものですが(曲がりなりにも歴史に関わる人間がそれって…という絶句ですね)。…

「古寺に秘められた日本史の謎」歴史新書、新谷尚紀・監修

神社に秘められた日本史の謎 (歴史新書) 作者: 新谷尚紀 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/02/05 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る このタイトルと表紙の「歴史を影で動かしていた!? 知られざる寺院の正体」という煽りの文章を見て気持ち良…

「一向一揆と真宗信仰」神田千里

とりあえずこの本を借りて来たメインの目的はがっつがつと戦国武将と対立することのある本願寺がよくわからないという部分だったんですが、正直、一向一揆も浄土真宗といまいち印象が一致しないし、本願寺もそんな感じという齟齬のような部分も気になっては…

「北辺の海の民・モヨロ貝塚」遺跡を学ぶ001、米村衛

北辺の海の民・モヨロ貝塚 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 米村衛 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2004/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る そもそもこのシリーズを読み始めた理由ってなんだっけ? どちらかというと興味が中世以降に…

「摂関政治 シリーズ日本古代史6」古瀬奈津子

もともとシリーズ日本中世史を読んで(まだ最後の1冊、4巻目が読めてませんが)、遡る形で手に取ったんですが、これが最後の巻になるわけかな、このすぐあとが院政時代だしね、やっぱり最近は院政から中世ってのが定番ってことでいいのかな。(そこを定番…

「京・鎌倉 ふたつの王権」全集日本の歴史6、本郷恵子

この本はだいぶ面白かったのでシリーズの1巻めも予約してみたんですが、どうかな、五味文彦さんが編集や監督に関わってる本はとりあえずチェックはするんですよね、全体的に面白い傾向があるので、えーと、ここだと5巻ですね、院政よりもちょっと前ってこ…

「比叡山延暦寺-世界文化遺産」歴史文化ライブラリー、渡辺守順

私しばらくこの比叡山延暦寺がどこにあるのかがわかっていなかったんですが、それと、京都の土地周辺の事情を調べるといつも北が空白地帯のように描かれていることが多かったのでよっぽど堅牢な山なのかなぁ、と思い込んでいたんですが。京都関係のテレビ番…

「鑑真」人物叢書、安藤更生

一応鑑真という人の名前と渡来人だということくらいは知っているものの、小説のおかげだよありがたや、と言われていたのは若干否めない部分はあるかなー、という気もしないでもなく。正直この間なにかで見掛けるまで聖武天皇の時代で、東大寺の大仏開眼だっ…

「鎌倉幕府と朝廷 シリーズ日本中世史(2」近藤成一

そういえば私は五摂関家(近衛家・九条家・二条家・一条家・鷹司家)のことが今までどうしても理解出来ない、と思ってまして、むしろ九条兼実などの若干変わった人物がいる九条家が最後? のような極めて曖昧な認識をしていたんですが。なんのことはない、む…

「僧侶と海商たちの東シナ海」選書日本中世史4、榎本渉

中国(というより主に唐や宋)に渡った僧侶というとまず空海と最澄が出てきて、その前に中国から鑑真上人が来ていて、多分他にもそれなりにたくさんいるはずだけれども、その全体像と言われるとよくわからない、というのがだいたい今の平均的知識かな?私は…

「法然親鸞一遍」釈徹宗

法然はまず最初に出て来た浄土宗の祖で、当時は法然集団とか浄土信仰などとも呼ばれていたらしく、その中の最大派閥が親鸞の浄土真宗。一番異端だとされていたのが踊り念仏などでも名前を知られた時宗の一遍。とのことなんですが、法然が行っていた民衆慰撫…

「奈良の寺-世界遺産を歩く」奈良文化財研究所・編

この本は、手に取った時点では寺巡りの本かな? と思ったんですが、内容というか研究の手法としては遺跡研究に近いんじゃないのかしら、という雑感、というより、寺が敷地をまず巨大化させていったところや、建築物がどの時代に作られたのかという検証や、現…

「なぜ、地形と地理がわかると江戸時代がこんなに面白くなるのか」歴史新書、大石学

どうも時代や扱う題材がばらばらの印象があったので読みにくいなー、と思っていたものの、今見直してみると土地の並びって意味ではわりと納得の並びだったのね、あれです、江戸が幕府になった理由から始まって大坂が経済的に発展していたなど、わりと知られ…

「経営者・平清盛の失敗-会計士が書いた歴史と経済の教科書」山田真哉

そういや読書メーターに登録する時点で平清盛のことを100%触れ忘れていたんですが、どっちかというとわりと純粋な経済理論の本だったかなー、という気も。あくまで平清盛が主題ではあったものの、どうもその人となりのような部分にはあまり興味がない、…

『法然』別冊太陽・日本のこころ178

鎌倉新仏教の祖、もしくは最初の一人と言われ弟子の親鸞(浄土真宗)よりは地味なんじゃないのかなー、と言われているという法然さんは、なかなかどうしてその背景事情のようなものが面白いんじゃないかなと思うんですが。この本の中でも当然のように触れら…

「新装版 悪霊列伝」永井路子

そもそも日本には御霊信仰という伝統があるわけですが、まずそこのラインナップを見るからになんかおかしい、というところがこの本の始まりであって、どうもまともというか比較的知的というか、怨念を振りかざしそうな人がいない気がするというのがその趣旨…

「和歌とは何か」渡部泰明

すごく大雑把に言うと平安後期くらいから鎌倉時代も多分継続していたのだろう文化サロンに関してを読みたいなー、という目論見で借りて来てたんですが、どっちかというと和歌のしきたりや形式がメインだったかなこれ。 ただ、その形式を理解するために文化サ…

「法然対明恵」町田宗鳳

鎌倉新仏教という括りを最近改めて読み初めまして(結構昔、宗教関係をぱらぱらと読んでる時に多少なりとは手に取ってはいたものの、いまいち掴めないままでした)、それでまあ、一番最初に位置する法然さんという人物に現在興味があるのですが、この人が浄…

「通貨の日本史-無文銀銭、富本銭から電子マネーまで」高木久史

あまり細かい歴史そのものには興味がないのでだいたいの概要をざっと捉えていたものの、うーん、やっぱり皇朝十二銭のあとに硬貨が発行されなくなっていた理由が微妙というかいやそもそも、この貨幣がそもそも流通貨幣として作られていたというわけでもない…

「将軍権力の発見」選書日本中世史3、本郷恵子

前に同じ著者さんで中世における庶民の買い物を扱った本と、それと『怪しいものたちの中世』を読んだんですが、非常に視野が広くて面白いんだけども、考えてみるとあれだ、扱ってるものの内容のわりにいまいち土地という単位での認識が薄いのかなー、とふと…

「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか-仏教宗派の謎」島田裕巳

浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書) 作者: 島田裕巳 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2012/02/29 メディア: 新書 購入: 5人 クリック: 85回 この商品を含むブログ (23件) を見る 正直これ自体が現代を志向しているタイトルに見えたのであん…

「院政-もうひとつの天皇制」美川圭

平安後期に摂政関白の制度に限界が来て(いい加減に藤原氏の専横に嫌気が差した、と説明されてますが、それで上手く回ってたら付け込む隙はないわけだしね、弱体化したので逆転されたっていう認識のほうが自然かも)、院政という若干特殊、というより遠回り…

「北条氏と鎌倉幕府」細川重男

大雑把に北条氏の権力構造に関してを語る、という体裁だった気がするんですが、読み終わってから北条義時と北条時宗以外の印象が残ってる人がいるんでしょうかね、これ、特に面白かったのが義時さんでした、アクの少ない感じに描かれてまして、その解釈に関…

「水戸学と明治維新」歴史文化ライブラリー150、吉田俊純

まあ水戸学が教育勅語と結びついていると言われ(そこまでは純然たる事実なんだろうとは思う、全く同じではないにしろ)、そして実際の日本が辿った歴史と教育勅語を思い浮かべ、水戸学を絶賛した人たちを考えればまあ、うん、インテリ勢が嫌い抜くところま…

「遣唐使」東野治之

そもそもなんで遣唐使の本を手に取ったのかの記憶がないのですが、とりあえず図書館に並んでいたからだったような気もします、で、わりと面白かったというか、今まで北九州(必ずこの地が中継ルートになるようです)に頼っていた技術関係の交流に関しても、…

「祗園祭と戦国京都」河内将芳

私はこの本を主に戦国時代、というより、応仁の乱以降の京都の様子を知る目的で主に読んでいたんですが、そういえば著者さんの主題というか主張していた中にかつて祇園祭は庶民と政治権力との対立の歴史であった、という話が(紙芝居だっけかな? あと映画だ…

「幽霊-近世都市が生み出した化物」歴史文化ライブラリー433、髙岡弘幸

そもそも柳田國男に対しての特に感慨がないというか、民俗学への興味が薄いところがあるのですが(全く読まないわけでもないけどねー、多分この本の中でも触れていた類型化、キャラクター化が肌に合わないんだと思う)、どちらかというと柳田氏が妖怪を愛し…

「本当は面白い「日本中世史」 愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代」八幡和郎

サブタイトルを見るとわかるし、ちゃんと断ってくれてるからいいのですが、平安時代をまるっと中世に入れているのはだいぶ珍しいのでちょっとびっくり。というか、平安とそれ以前の時代を分断するほうに違和感があるのかも。だいたい平安時代の後期くらいか…

「頼朝と街道-鎌倉政権の東国支配」木村茂光

ここで出てきた街道というのを少し掴みかねていたんですが、本の後半で出てくる東海道と、前半で回っていた土地は結局鎌倉街道と呼ばれる道でつながっていた辺りの地域ということになるのかな。が、古道としても大動脈で、江戸時代にも結局継承された東海道…

「あなたの知らない空海と真言宗」歴史新書、山折哲雄・監修

あなたの知らない空海と真言宗 (歴史新書) 作者: 山折哲雄 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2013/08/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る そもそも最近まで「弘法大師」と「空海」を分離して捉えていたような体たらくなんですが(よくよく…

「あなたの知らない法然と浄土宗」歴史新書、山折哲雄・監修

あなたの知らない法然と浄土宗 (歴史新書) 作者: 山折哲雄 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2013/10/05 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る 読書メーターを見ても地味だ地味だー、と言われていたんですが、なんだろう確かに、でも、この人の…

「江戸の養生所」安藤優一郎

このタイトルになっているのが小石川養生所で、触れた時点で「暴れん坊将軍と大岡越前の時代の貧民救済のための無料診療所?」ということを友人に言われたのですが、正直これにもドラマが存在したなぁ、という程度の記憶しかなく、だいぶ酷いことになってい…

「金属・鬼・人柱その他-物質と技術のフォークロア」若尾五雄

とりあえずこの前後に似た系統の本を読んでいたのでどれがなにかよくわからないところがあるんですが、野武士ってこの本か、多分同じ著者さんの本で見てこちらにも出ていたのではないかと思うのですが、正直見たことはあったんですよ、仕官していない武士の…

「中世を読み解く-古文書入門」石井進

まあ、中世文書をがばがばがばがば読んでいて特に面白くないこともなかったんですが面白いようなことも特になかったです、というかこれ、なんかの講義のテキストみたいなものですよね多分…。例えばまあ裏紙に文書を書いていくことがあってその場合に「どちら…

「金属の中世-資源と流通」考古学と中世史研究、五味文彦/小野正敏/萩原三雄編

少なくとも中世の頃に金属が一般的に流通していたことは間違いないんですが、いくつかなりと遺跡も記録も残っているしね、ただ、その主流が鉄ともなってしまうと修繕やリサイクルが可能なことが最大の特徴なのでほぼほぼ回収されてしまい、いつ頃使用され始…

「もっと知りたい茨城県の歴史」歴史新書、小和田哲男・監修

もっと知りたい茨城県の歴史 (歴史新書) 作者: 小和田哲男 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/01/09 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る この前にたまたま同じレーベルの宮城県の本を読んでいたんですが、あー、なんとなく交通の要所としての共…

「鍛冶道具考-実験考古学ノート」神奈川大学日本常民文化叢書、吉川金次

様々な鍛冶関係の資料の中からその道具を再現し、実際のところはどのような形状だったのかそれが理に適っているのか、というところを検証した本で、神奈川大学が関わってはいるものの書いておられるのも検証しているのも技術屋の方という内容。で、すごくざ…

「鬼伝説の研究-金工史の視点から」若尾五雄

そもそも修験道が鉱山開拓をしていたんだよ、ということすらところによっては証拠のない疑問視扱いされていたり、全く触れられていないことなどもあったのですが、これだけ各地で明言されている分量があるのならばもう普通に認めてもいいよね?! という気持…

「邪馬台国と「鉄の道」-日本の原形を探究する」歴史新書y015、小路田泰直

邪馬台国と「鉄の道」 (歴史新書y) 作者: 小路田泰直 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2011/04/06 メディア: 新書 クリック: 5回 この商品を含むブログ (1件) を見る 主に良いところを挙げて行きますと日本と大陸が交易をしていたのならば日本からも輸出さ…

「あなたの知らない茨城県の歴史」歴史新書、山本博文・監修

あなたの知らない茨城県の歴史 (歴史新書) 作者: 山本博文 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2012/11/06 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る この前に多分同じようなチームで作っているのだろう「江戸300藩」のシリーズや、水戸藩単体の本を読ん…