『日本の美術45 石造美術』小野勝年・編

私このシリーズを見てきてカラー写真と白黒写真の品目がかなり被ってるというのは初めて見たんですが…(一部の最重要なものに関してはカラーにも出て白黒で部位を、というケースは結構あるけどね)、要するに絶対数が少ないって認識でいいのかなぁ。あとあれ…

「京・鎌倉 ふたつの王権」全集日本の歴史6、本郷恵子

この本はだいぶ面白かったのでシリーズの1巻めも予約してみたんですが、どうかな、五味文彦さんが編集や監督に関わってる本はとりあえずチェックはするんですよね、全体的に面白い傾向があるので、えーと、ここだと5巻ですね、院政よりもちょっと前ってこ…

「比叡山延暦寺-世界文化遺産」歴史文化ライブラリー、渡辺守順

私しばらくこの比叡山延暦寺がどこにあるのかがわかっていなかったんですが、それと、京都の土地周辺の事情を調べるといつも北が空白地帯のように描かれていることが多かったのでよっぽど堅牢な山なのかなぁ、と思い込んでいたんですが。京都関係のテレビ番…

「NHK さかのぼり日本史(4」明治「官僚国家」への道、佐々木克

正直なところ「官僚」という専門知識の持ち主がなぜ必要とされたのか、その人材を最終的には国内で育成していくことにしよう、という流れの本ではあったんですが…。ど素人として退けられていた人たちが国外で高等教育を受けていて、その「ど素人」という判断…

『権力の館を考える '16』#7「首相の館(2」

結局この講義の中でも触れられていたように「池田勇人と言っても今の若い人はご存知ないかもしれないが」ってのが正直なところ私も該当していて名前は知っているもののなにをした、という印象がない人なんですよね。あと、佐藤栄作はなー、どっちかというと…

「秀吉の出自と出世伝説」歴史新書y038、渡邊大門

ざっくりとまとめると多分秀吉は若い頃に薪売ってたことはある、あと針売ってたこともあってもおかしくない、完全な武士の家系ではないだろうね。阿弥号を持っている人物はまあ別に、時宗の人らなんでそこらにいてもおかしくはないんじゃないのかなぁ、同朋…

『日本の美術129 中世の神社建築』福山敏男・編

このレーベルの神社や寺院の建築に関してはぽちぽちと見てきているんですが、この時代区分に関してはどうかなー。どういうわけか吉田神社の話を延々と聞く嵌めになっちゃったんだよね。吉田神社ってのはまあ、なんでやたらと存在感があるのかがわからなかっ…

「戦国の陣形」乃至政彦

正直なところその後の展開で(「ライダーキック」は別にいいよ古いし、「ティロ・フィナーレ」ってww 最近の魔法少女アニメww)、半ば記憶がすっ飛んでしまって本題部分を忘れてしまったものの、戦国武将らが戦場で必殺技のように陣形を認識していたので…

「鑑真」人物叢書、安藤更生

一応鑑真という人の名前と渡来人だということくらいは知っているものの、小説のおかげだよありがたや、と言われていたのは若干否めない部分はあるかなー、という気もしないでもなく。正直この間なにかで見掛けるまで聖武天皇の時代で、東大寺の大仏開眼だっ…

「日本刀物語」目の眼ハンドブック、杉浦良幸

この分野を読み始めた初期の頃に同じ著者さんの本を読んでいて、その時点ではあまり感慨がなかったのですが、もともと門外漢の人なのかな? 多分中でがっつり関わっているとなかなか言えないだろうことまでずばずば言ってくれているのでだいぶありがたい。そ…

「完訳フロイス日本史(5」「暴君」秀吉の野望-豊臣秀吉編2、ルイス・フロイス

正直だいぶ今までと比べて読みやすかったんですが、記述に関してはどう読み取っていいのかが微妙というか、インド副王の使いだのポルトガルからの使者だの、多分これ、世界史のほうの知識がないと読み取れないんじゃなかろうか、いうところがぽちぽち。いや…

『権力の館を考える '16』#6「首相の館(1」

片割れを書き終えたものの(二つずつ書いています、一つは自己都合多め)、どうにも岸信介さんの館が思い出せないんですがまあいいや気にしない。あと、もとの朝香宮邸はなんだってまた吉田茂邸になったのかも聞きそびれました。都心にあるかなり利便性の高…

『日本の美術44 貞観彫刻』倉田文作・編

そもそもこの「貞観」というのがなんなのかはさっぱり忘れてしまったんですが、ひょっとしたら元号だろうかありえそうな気もするんだけど調べてないです、でもそういや、他にも元号由来の美術の時代表記ってあったような気もするんですが。なんで調べないか…

「鎌倉幕府と朝廷 シリーズ日本中世史(2」近藤成一

そういえば私は五摂関家(近衛家・九条家・二条家・一条家・鷹司家)のことが今までどうしても理解出来ない、と思ってまして、むしろ九条兼実などの若干変わった人物がいる九条家が最後? のような極めて曖昧な認識をしていたんですが。なんのことはない、む…

「僧侶と海商たちの東シナ海」選書日本中世史4、榎本渉

中国(というより主に唐や宋)に渡った僧侶というとまず空海と最澄が出てきて、その前に中国から鑑真上人が来ていて、多分他にもそれなりにたくさんいるはずだけれども、その全体像と言われるとよくわからない、というのがだいたい今の平均的知識かな?私は…

「戦国政略結婚史-浅井三姉妹が生きた時代」歴史新書y011、髙野澄

個人的には熱田神宮と源氏関係の話をもっと読みたかったというか、巻末の徳川家斉に関してもわりと良かったんですがどちらも若干駆け足になってしまっていて残念だったのですが、ことメインの戦国時代に関してはうーん、もうちょっと考えなきゃならない要素…

「法然親鸞一遍」釈徹宗

法然はまず最初に出て来た浄土宗の祖で、当時は法然集団とか浄土信仰などとも呼ばれていたらしく、その中の最大派閥が親鸞の浄土真宗。一番異端だとされていたのが踊り念仏などでも名前を知られた時宗の一遍。とのことなんですが、法然が行っていた民衆慰撫…

「NHK さかのぼり日本史(3」昭和~明治 挫折した政党政治、御厨貴

2巻までは多分素人が読んでもわかるだろう簡易な(というより、だいぶざっくり大胆に略されていたとも言う)内容だったものの、3巻は人名だの流れだの最低限わからないと難しいんじゃないかなぁこれ。ただそもそも、テレビ番組だったんですよね、それだと…

『権力の館を考える '16』#5「地方の館」

とりあえず二度途中で意識が逸れて見直す嵌めになってしまったんですが、最後のほうの新都庁の辺りを見ていてなんとなく納得、要するにここの講義の御厨さんって新都庁が好きじゃなくて「磯崎新の新都庁案」が好きな部類の人なのね。大雑把に威容を誇る上へ…

「奈良の寺-世界遺産を歩く」奈良文化財研究所・編

この本は、手に取った時点では寺巡りの本かな? と思ったんですが、内容というか研究の手法としては遺跡研究に近いんじゃないのかしら、という雑感、というより、寺が敷地をまず巨大化させていったところや、建築物がどの時代に作られたのかという検証や、現…

『日本の美術467 山岳信仰の美術-日光』関根俊一

とりあえずこの本を手に取って「日光東照宮」しか出てこなかったことは本当に反省しているのですが、あと二荒山神社そのものの名前を聞いたことはあったのにこの地と結びつけて認識していなかった辺り。今まで読んできた、熊野や出羽三山などと同じく山その…

「なぜ、地形と地理がわかると江戸時代がこんなに面白くなるのか」歴史新書、大石学

どうも時代や扱う題材がばらばらの印象があったので読みにくいなー、と思っていたものの、今見直してみると土地の並びって意味ではわりと納得の並びだったのね、あれです、江戸が幕府になった理由から始まって大坂が経済的に発展していたなど、わりと知られ…

「経営者・平清盛の失敗-会計士が書いた歴史と経済の教科書」山田真哉

そういや読書メーターに登録する時点で平清盛のことを100%触れ忘れていたんですが、どっちかというとわりと純粋な経済理論の本だったかなー、という気も。あくまで平清盛が主題ではあったものの、どうもその人となりのような部分にはあまり興味がない、…

『法然』別冊太陽・日本のこころ178

鎌倉新仏教の祖、もしくは最初の一人と言われ弟子の親鸞(浄土真宗)よりは地味なんじゃないのかなー、と言われているという法然さんは、なかなかどうしてその背景事情のようなものが面白いんじゃないかなと思うんですが。この本の中でも当然のように触れら…

「NHK さかのぼり日本史(2」昭和 とめられなかった戦争、加藤陽子

正直なところ読んでいる時に若干の違和感があったんですが、ひょっとしてなんですが、ここのテーマはぶっちゃけると「普通の戦争行為は別にいいんじゃないかな?」みたいな部分なんじゃないのかなぁ、だいぶ独特。あれなんですよね、戦争そのものが悪かった…

『権力の館を考える '16』#4「政党の館」

えーと、自民党、民主党(民進党って名前になったのいつだっけ?)、公明党に共産党に、あとどこだっけか思い出せないんですが、旧社会党…なんかいまいちピンと来ないな、ぶっちゃけこの四つで今となると打ち止めになるのは仕方ないよね。で、アシスタントの…

『日本の美術466 山岳信仰の美術-出羽三山』原田昌幸

山岳信仰の熊野、出羽三山、日光と続く2冊めなんですが。今の時点でそれぞれの本のつながりは特にないんじゃないかな、とにかく時代や関わる範囲が広いので、いまいちぼんやりしている部分も多いよね。というより正直まだちょっと、山岳信仰(出羽三山の場…

「NHK さかのぼり日本史(1」戦後 経済大国の“漂流”、五百旗頭真

すごく大雑把に申し上げてこの本からどのような方針で遡っていくのかなー、というのが今のところで若干わかっていない部分はあるんですが、10巻掛けて現代から古代へと遡っていくシリーズです。んー、この本を読んだ感触だとこの間見た「日本ってある意味…

「新装版 悪霊列伝」永井路子

そもそも日本には御霊信仰という伝統があるわけですが、まずそこのラインナップを見るからになんかおかしい、というところがこの本の始まりであって、どうもまともというか比較的知的というか、怨念を振りかざしそうな人がいない気がするというのがその趣旨…

「検証 長篠合戦」歴史文化ライブラリー382、平山優

この長篠合戦というのがどういう戦いであるのかというのは覚えていないのですが(関ケ原とか大阪の陣とか、それ自体で流れが変わった戦に関して幾つかって程度)、要するに武田信玄の後継者である武田勝頼と織田と徳川の連合軍がぶつかりあって、その後の勢…