『日本の美術467 山岳信仰の美術-日光』関根俊一

とりあえずこの本を手に取って「日光東照宮」しか出てこなかったことは本当に反省しているのですが、あと二荒山神社そのものの名前を聞いたことはあったのにこの地と結びつけて認識していなかった辺り。今まで読んできた、熊野や出羽三山などと同じく山その…

「なぜ、地形と地理がわかると江戸時代がこんなに面白くなるのか」歴史新書、大石学

どうも時代や扱う題材がばらばらの印象があったので読みにくいなー、と思っていたものの、今見直してみると土地の並びって意味ではわりと納得の並びだったのね、あれです、江戸が幕府になった理由から始まって大坂が経済的に発展していたなど、わりと知られ…

「経営者・平清盛の失敗-会計士が書いた歴史と経済の教科書」山田真哉

そういや読書メーターに登録する時点で平清盛のことを100%触れ忘れていたんですが、どっちかというとわりと純粋な経済理論の本だったかなー、という気も。あくまで平清盛が主題ではあったものの、どうもその人となりのような部分にはあまり興味がない、…

『法然』別冊太陽・日本のこころ178

鎌倉新仏教の祖、もしくは最初の一人と言われ弟子の親鸞(浄土真宗)よりは地味なんじゃないのかなー、と言われているという法然さんは、なかなかどうしてその背景事情のようなものが面白いんじゃないかなと思うんですが。この本の中でも当然のように触れら…

「NHK さかのぼり日本史(2」昭和 とめられなかった戦争、加藤陽子

正直なところ読んでいる時に若干の違和感があったんですが、ひょっとしてなんですが、ここのテーマはぶっちゃけると「普通の戦争行為は別にいいんじゃないかな?」みたいな部分なんじゃないのかなぁ、だいぶ独特。あれなんですよね、戦争そのものが悪かった…

『権力の館を考える '16』#4「政党の館」

えーと、自民党、民主党(民進党って名前になったのいつだっけ?)、公明党に共産党に、あとどこだっけか思い出せないんですが、旧社会党…なんかいまいちピンと来ないな、ぶっちゃけこの四つで今となると打ち止めになるのは仕方ないよね。で、アシスタントの…

『日本の美術466 山岳信仰の美術-出羽三山』原田昌幸

山岳信仰の熊野、出羽三山、日光と続く2冊めなんですが。今の時点でそれぞれの本のつながりは特にないんじゃないかな、とにかく時代や関わる範囲が広いので、いまいちぼんやりしている部分も多いよね。というより正直まだちょっと、山岳信仰(出羽三山の場…

「NHK さかのぼり日本史(1」戦後 経済大国の“漂流”、五百旗頭真

すごく大雑把に申し上げてこの本からどのような方針で遡っていくのかなー、というのが今のところで若干わかっていない部分はあるんですが、10巻掛けて現代から古代へと遡っていくシリーズです。んー、この本を読んだ感触だとこの間見た「日本ってある意味…

「新装版 悪霊列伝」永井路子

そもそも日本には御霊信仰という伝統があるわけですが、まずそこのラインナップを見るからになんかおかしい、というところがこの本の始まりであって、どうもまともというか比較的知的というか、怨念を振りかざしそうな人がいない気がするというのがその趣旨…

「検証 長篠合戦」歴史文化ライブラリー382、平山優

この長篠合戦というのがどういう戦いであるのかというのは覚えていないのですが(関ケ原とか大阪の陣とか、それ自体で流れが変わった戦に関して幾つかって程度)、要するに武田信玄の後継者である武田勝頼と織田と徳川の連合軍がぶつかりあって、その後の勢…

「和歌とは何か」渡部泰明

すごく大雑把に言うと平安後期くらいから鎌倉時代も多分継続していたのだろう文化サロンに関してを読みたいなー、という目論見で借りて来てたんですが、どっちかというと和歌のしきたりや形式がメインだったかなこれ。 ただ、その形式を理解するために文化サ…

「法然対明恵」町田宗鳳

鎌倉新仏教という括りを最近改めて読み初めまして(結構昔、宗教関係をぱらぱらと読んでる時に多少なりとは手に取ってはいたものの、いまいち掴めないままでした)、それでまあ、一番最初に位置する法然さんという人物に現在興味があるのですが、この人が浄…

『権力の館を考える '16』#3「天皇を守る館」

前回はどうにもきちんと見れてなかったんですが、ああこの講義、毎回毎回訪問するんじゃなくて配置図でだいたいの把握をすることも多いのか…。ちまちまとトリビアめいた話が差し挟まれてはいるものの、図で説明するのはそんなに面白くはないからあんまり細か…

「通貨の日本史-無文銀銭、富本銭から電子マネーまで」高木久史

あまり細かい歴史そのものには興味がないのでだいたいの概要をざっと捉えていたものの、うーん、やっぱり皇朝十二銭のあとに硬貨が発行されなくなっていた理由が微妙というかいやそもそも、この貨幣がそもそも流通貨幣として作られていたというわけでもない…

「将軍権力の発見」選書日本中世史3、本郷恵子

前に同じ著者さんで中世における庶民の買い物を扱った本と、それと『怪しいものたちの中世』を読んだんですが、非常に視野が広くて面白いんだけども、考えてみるとあれだ、扱ってるものの内容のわりにいまいち土地という単位での認識が薄いのかなー、とふと…

「浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか-仏教宗派の謎」島田裕巳

浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか (幻冬舎新書) 作者: 島田裕巳 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2012/02/29 メディア: 新書 購入: 5人 クリック: 85回 この商品を含むブログ (23件) を見る 正直これ自体が現代を志向しているタイトルに見えたのであん…

「関東戦国史と御館の乱-上杉景虎・敗北の歴史的意味とは?」歴史新書y013、伊東潤/乃至政彦

関東戦国史と御館の乱 ?上杉景虎・敗北の歴史的意味とは? (歴史新書y) 作者: 伊東潤,乃至政彦 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2011/02/05 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (4件) を見る 2016年の大河で大層な善人とし…

「院政-もうひとつの天皇制」美川圭

平安後期に摂政関白の制度に限界が来て(いい加減に藤原氏の専横に嫌気が差した、と説明されてますが、それで上手く回ってたら付け込む隙はないわけだしね、弱体化したので逆転されたっていう認識のほうが自然かも)、院政という若干特殊、というより遠回り…

「戦国仏教-中世社会と日蓮宗」湯浅治久

鎌倉新仏教とかつて呼ばれていたものが否定されて、という説は聞いたことがなかったように思ったものの、よく考えてみると「一度そう呼ばれなくなったものの、その後また復活して最近は呼ばれ直している」みたいな経緯に関してがこれかな?要するにあくまで…

『権力の館を考える '16』#2「三権の館」

相変わらず国会議事堂に触れていたところしか思い出せないのですが、あと、一度打ち掛けていた文章が夏恒例のブルースクリーンで一旦途切れているのですが、わりとこう、謎の古代ギリシャめいた建築であるってのは同意。で、この国会議事堂はなんでも国会が…

「北条氏と鎌倉幕府」細川重男

大雑把に北条氏の権力構造に関してを語る、という体裁だった気がするんですが、読み終わってから北条義時と北条時宗以外の印象が残ってる人がいるんでしょうかね、これ、特に面白かったのが義時さんでした、アクの少ない感じに描かれてまして、その解釈に関…

「水戸学と明治維新」歴史文化ライブラリー150、吉田俊純

まあ水戸学が教育勅語と結びついていると言われ(そこまでは純然たる事実なんだろうとは思う、全く同じではないにしろ)、そして実際の日本が辿った歴史と教育勅語を思い浮かべ、水戸学を絶賛した人たちを考えればまあ、うん、インテリ勢が嫌い抜くところま…

「遣唐使」東野治之

そもそもなんで遣唐使の本を手に取ったのかの記憶がないのですが、とりあえず図書館に並んでいたからだったような気もします、で、わりと面白かったというか、今まで北九州(必ずこの地が中継ルートになるようです)に頼っていた技術関係の交流に関しても、…

「祗園祭と戦国京都」河内将芳

私はこの本を主に戦国時代、というより、応仁の乱以降の京都の様子を知る目的で主に読んでいたんですが、そういえば著者さんの主題というか主張していた中にかつて祇園祭は庶民と政治権力との対立の歴史であった、という話が(紙芝居だっけかな? あと映画だ…

「戦国の交渉人-外交僧・安国寺恵瓊の知られざる生涯」歴史新書y020、渡邊大門

戦国の交渉人 (歴史新書y) 作者: 渡邊大門 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2011/08 メディア: 新書 クリック: 2回 この商品を含むブログ (4件) を見る このタイトルに書かれている「外交僧」というのが一定の機能としてそういう人たちが複数存在している…

「図説 街場の鉄道遺産」近郊・神奈川編、阪和明・文/松本典久・構成/岡倉禎志・写真

図説 街場の鉄道遺産 東京近郊・神奈川編 作者: 阪和明,松本典久,岡倉禎志 出版社/メーカー: セブン&アイ出版 発売日: 2014/03/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る ところで中央線だけ章が独立していて、地域的な意味なのだろうけれど井の頭線…

『権力の館を考える '16』#1「権力の館とは何か」

ちょっと別の講義の合間に挟む形で見ています、どんな内容なのかな、と思って録画したものの、えーと、これ自体は造語ってことでいいのかな?講師の御厨さんも時々お目に掛かる方ですね。あと、若い研究者の方がえらい整っててなんか妙に気になっちゃったw …

「幽霊-近世都市が生み出した化物」歴史文化ライブラリー433、髙岡弘幸

そもそも柳田國男に対しての特に感慨がないというか、民俗学への興味が薄いところがあるのですが(全く読まないわけでもないけどねー、多分この本の中でも触れていた類型化、キャラクター化が肌に合わないんだと思う)、どちらかというと柳田氏が妖怪を愛し…

「完訳フロイス日本史(4」秀吉の天下統一と高山右近の追放―豊臣秀吉編1、ルイス・フロイス

織田信長篇までが3巻で終了して、再編成されているので若干の時代の前後がありつつ(信長の章の中に普通に秀吉出てきてたけどね、当たり前だけど)、ここからが豊臣秀吉篇だったのですが、んー、なんか織田信長に対しての評価は多少どうかな、と思う部分が…

「本当は面白い「日本中世史」 愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代」八幡和郎

サブタイトルを見るとわかるし、ちゃんと断ってくれてるからいいのですが、平安時代をまるっと中世に入れているのはだいぶ珍しいのでちょっとびっくり。というか、平安とそれ以前の時代を分断するほうに違和感があるのかも。だいたい平安時代の後期くらいか…

「頼朝と街道-鎌倉政権の東国支配」木村茂光

ここで出てきた街道というのを少し掴みかねていたんですが、本の後半で出てくる東海道と、前半で回っていた土地は結局鎌倉街道と呼ばれる道でつながっていた辺りの地域ということになるのかな。が、古道としても大動脈で、江戸時代にも結局継承された東海道…

「あなたの知らない空海と真言宗」歴史新書、山折哲雄・監修

あなたの知らない空海と真言宗 (歴史新書) 作者: 山折哲雄 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2013/08/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る そもそも最近まで「弘法大師」と「空海」を分離して捉えていたような体たらくなんですが(よくよく…

「つばめマークのバスが行く-時代とともに走る国鉄・JRバス」交通新聞社新書065、加藤佳一

つばめマークのバスが行く―時代とともに走る国鉄・JRバス (交通新聞社新書) 作者: 加藤佳一 出版社/メーカー: 交通新聞社 発売日: 2014/04 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 私国鉄の幹線バスの存在を知らなかったんですが、あくまでも鉄道路線…

『日本古代中世史 '11』#15「地域史への展望」

まあ正直なところ日本中世史のラスボス(現時点ではねー、ご存命の時は網野善彦さんだと思う、前ボス)である五味文彦さんが出てこられたので若干身構えてたんですけども、いや、理論が受け入れられないんじゃないんだよ理論は大丈夫なんだよテーマの時点で…

『日本の美術465 山岳信仰の美術-熊野』中野照男

別のところのブックレビューをまとめていて、熊野三山が今の三社体制(っても、なんか妙にあやふやな説明されていてどこにどなたがいるのやら、一体化してるって漠然な認識でいいですよ的にも言われていたんですが)になったのが永保年間よりも前だろう、と…

「あなたの知らない法然と浄土宗」歴史新書、山折哲雄・監修

あなたの知らない法然と浄土宗 (歴史新書) 作者: 山折哲雄 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2013/10/05 メディア: 新書 この商品を含むブログ (7件) を見る 読書メーターを見ても地味だ地味だー、と言われていたんですが、なんだろう確かに、でも、この人の…

「江戸の養生所」安藤優一郎

このタイトルになっているのが小石川養生所で、触れた時点で「暴れん坊将軍と大岡越前の時代の貧民救済のための無料診療所?」ということを友人に言われたのですが、正直これにもドラマが存在したなぁ、という程度の記憶しかなく、だいぶ酷いことになってい…

「金属・鬼・人柱その他-物質と技術のフォークロア」若尾五雄

とりあえずこの前後に似た系統の本を読んでいたのでどれがなにかよくわからないところがあるんですが、野武士ってこの本か、多分同じ著者さんの本で見てこちらにも出ていたのではないかと思うのですが、正直見たことはあったんですよ、仕官していない武士の…

「国鉄EF13形-戦時型電機の生涯(下」RM LIBRARY-126、小林正義

国鉄EF13形〈下〉戦時型電機の生涯 (RM LIBRARY 126) 作者: 小林正義 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング 発売日: 2010/01/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログを見る EF12形から仕様をぎりぎりまで削った形式として…

「国鉄EF13形-戦時型電機の生涯(上」RM LIBRARY-125、小林正義

国鉄EF13形〈上〉戦時型電機の生涯 (RM LIBRARY 125) 作者: 小林正義 出版社/メーカー: ネコ・パブリッシング 発売日: 2010/01/01 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 2回 この商品を含むブログを見る ちょっと間違えて取り寄せてしまったので電気機関車…

『日本古代中世史 '11』#14「近世を準備する戦国社会」

そもそもこの今川氏は「桶狭間の戦い」で信長に奇跡的に負けてしまった側ということくらいしか知らない人も多いのではないかな、と思うんですが、実際どうなんだろうね、なんかだいぶ妙なイメージが付加されてたらしいってのはちょいちょい聞いてたけど。ん…

「邪馬台国の候補地・纒向遺跡」遺跡を学ぶ051、石野博信

邪馬台国の候補地・纒向遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」) 作者: 石野博信 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2008/12 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログを見る 大雑把に現在信用しているのがこの纏向遺跡そのものが宗教を中心とし…

「中世を読み解く-古文書入門」石井進

まあ、中世文書をがばがばがばがば読んでいて特に面白くないこともなかったんですが面白いようなことも特になかったです、というかこれ、なんかの講義のテキストみたいなものですよね多分…。例えばまあ裏紙に文書を書いていくことがあってその場合に「どちら…

「戦国 三好一族―天下に号令した戦国大名」今谷明

この本の中で「堺幕府」というものが出てきて要するに京都から追い出された足利家(足利義維)が4年ほど機能させていた臨時政府らしいんですが、そのことを全然知らなかった、を通り越してそもそもこの時代に大きな出来事があったということすら全く触れて…

「ここまでわかった 戦国時代の天皇と公家衆たち-天皇制度は存亡の危機だったのか?」歴史新書y057、日本史史料研究会・監修/神田祐理

ここまでわかった 戦国時代の天皇と公家衆たち―天皇制度は存亡の危機だったのか? (歴史新書y) 作者: 日本史史料研究会,神田裕理 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/12 メディア: 新書 この商品を含むブログ (1件) を見る とりあえず日本の歴史というのが…

「金属の中世-資源と流通」考古学と中世史研究、五味文彦/小野正敏/萩原三雄編

少なくとも中世の頃に金属が一般的に流通していたことは間違いないんですが、いくつかなりと遺跡も記録も残っているしね、ただ、その主流が鉄ともなってしまうと修繕やリサイクルが可能なことが最大の特徴なのでほぼほぼ回収されてしまい、いつ頃使用され始…

「もっと知りたい茨城県の歴史」歴史新書、小和田哲男・監修

もっと知りたい茨城県の歴史 (歴史新書) 作者: 小和田哲男 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2015/01/09 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る この前にたまたま同じレーベルの宮城県の本を読んでいたんですが、あー、なんとなく交通の要所としての共…

『日本古代中世史 '11』#13「地域社会の形成と応仁の乱」

この回の講義を聞いていて室町時代に関してをこの中島圭一さんが担当したというところに深く納得したんですが、いや、中央政権周辺の事情に関してはむしろ若干古い気はしたんだよね、特に足利義政(8代)が政治に意欲のある独裁者だったという辺り。初期の…

「鍛冶道具考-実験考古学ノート」神奈川大学日本常民文化叢書、吉川金次

様々な鍛冶関係の資料の中からその道具を再現し、実際のところはどのような形状だったのかそれが理に適っているのか、というところを検証した本で、神奈川大学が関わってはいるものの書いておられるのも検証しているのも技術屋の方という内容。で、すごくざ…

「遠の朝廷・大宰府」遺跡を学ぶ076、杉原敏之

遠の朝廷・大宰府 (シリーズ「遺跡を学ぶ」076) 作者: 杉原敏之 出版社/メーカー: 新泉社 発売日: 2011/08/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) を見る ところでこの本の中で出てきた観音寺ってどこの寺の関係だ…