『マリン・マシーン』#6 パワー

まあ要するに「自然のエネルギーは無限で無料で利用できるけど、それを取り出すには莫大な設備と大変な維持が必要なんだよね」でほとんど全てが説明できるのではないかしら、と思うんですが、カナダでは最大の干潮の差16mを利用したダムによる水力発電
(もともとは必要に迫られていたわけだし、最近は長年続けてきただけあって環境への影響は少なくなったようですが、新しく造るとそんなわけにも行かない。)
まあ、デンマークで盛んな風力発電(海上に設置してあります)。
イギリスで開発されているのだという“ウミヘビ”、海上に浮かべ波によって巨体が上下することによって油圧式ポンプで発電、ちょっと見た目が悪いかなー(そんな理由)。
そして多分、一番今まで見た中では無難そうな、スウェーデンだっけか?
海岸線にトンネルを用意し、そこに波が打ち寄せると設備内の空気を圧縮、それによってタービンを廻すという水力利用の中では変わった技術、水はエネルギーありますけど設備の劣化も早いし(潮風もまあ普通の空気よりは分が悪いですが、比べたらずっといい)、一番画期的なんじゃないかなぁ、潮力利用しながら空気タービンって発想がすごいよな。


あ、全て電力発電を話の前提にしてます、電極を付けたモーターを二枚、逆回転することによって電力って生まれるんですよぉ、くるくるっと。わりとシンプルなのよね、話。
で、この回のラストは名前からして寒い国、しかも二枚の大陸プレートの狭間、引き裂かれたとても不安定な土地にあるアイスランドから。
「地面掘ると水蒸気が湧き出すのでそれで電力発電してるよー、ついでに水素も取ってますー」という素晴らしい話、そして排水は37〜40℃のミネラル水になって一大温泉ランド、多少は硫黄臭いけど(酸素除去のために硫化硫黄を入れるそうな)、逞しいww