『マイクロ・キラーズ』#1 脅威の殺人ウイルス:結核

結核菌−Wikipedia
結核菌そのものは空気感染はするものの空気中ではそう強い存在でもなく、日光による殺菌や換気で十分に感染を防ぐことが出来るというのですが、狭い場所で一箇所にいるような場所だとあっという間に広まってしまい。
体内に入ったところでマクロファージという免疫機能に取り込まれ、活動そのものは停止されられるものの、逆にその間、自覚症状もなしに周囲に結核菌を撒き散らすことになってしまうという厄介なことに。“発病”までに時間が掛かるもののいつ爆発するかわからず。
そもそもマクロファージではトドメ刺せないのが問題みたいなんですよねぇ。
とはいえ、治療そのものは抗生物質によって可能であり、抗生物質が次々と発見されていた当時は「結核はすでに過去の病気だ」と考える人が医療関係者にも少なくなかったようなのですよ、ところが抗生物質も完璧ではなく、その耐性菌というものが生まれてしまう。
その耐性菌そのものにも感染能力があり、次に感染した人にはその薬が効かない。


その発生を防ぐために複数の抗生物質を長期間飲み続ける治療プログラムを開発したものの、どうも患者にはどうしてもその意義がわからないらしく、6ヶ月の途中で薬を放り出してしまう例が少なくなくて、それがついに“多剤耐性菌”という種類を生み。
これがもう、既存の抗生物質では太刀打ちが出来ず。
しかも、HIV−エイズ・ウイルスの感染者にとっては体内の免疫機能が壊されているために結核菌に即座に感染、手を施す暇もなく亡くなってしまうという悪夢の結果まで。
HIVも血液感染で感染力は高くはないものの、潜伏期間長いからなぁ。
なんかもう、打つ手打つ手が塞がれていた気が滅入りました...orz薬飲もうね