「通産省−経済参謀本部からの転換」川北隆雄

さて、なにをするのかといえば隙間っちゅーか商業関係全般。
他の省庁が関わっていない部分とところどころ重なる部分を担当し、その性質のゆえに喧嘩っ早いことでも有名で、内部でも同じように喧嘩してるそうです。
あー、覚えある覚えある(家人がここに属してましたとも)。
欧米から“ノートリアスMITI”悪名高き通産省、と言われたことがあったようなんですが、1991年の発行の通商産業省の本で、大蔵省・通産省日本銀行(いずれも当時の呼称)の三部作の2作目、本当にこれが日本の機関なのかw と思えるようなイケイケ省庁で、海外からの通産省潰しは横行した模様です。
(それ自体は別にいいんだけど、なんで国内から呼応するのかしら;)
認可制だった商業関係の規則が届出制に変えられ、資金の投入権限も削られ、アイディア省庁とも言われ「行政指導」の名の下に複数企業の提携を提示し、新産業を立ち上げるために他の省庁をぶちのめして言うことを聞かせ、とはいえ今日では産業界自体が自由意志を持てるほどに成長しちゃったんでいらないんでない? とも言われるそうで。


本当に日本の省庁なのかここww
人気は出版時点ではナンバーワン、というかほとんどの官僚希望者がとりあえずのように門を叩き、他中央省庁のように残業好きですが(だってそうでないと出世できないもん)、正直他のところと比べて生き生きしてる度がかなり違う気も。
なにぶんにも古い本なので今どうなってるかは知りませんが、人気は落ちても元気は元気なんじゃないかな、最近は環境省と喧嘩してたっけなぁ。他国からバッシングを受けても「だって脅威だからそんなものでしょ」という返事が戻るというw