「穀物メジャー−食糧戦略の“陰の支配者”」石川博友

もともと6社あったところで1社潰れて、5社に、という時点で1981年発行なので一体その後どのほど状況が変わったのかが正直よくわからないのですが。
さらに5社のうち3社がユダヤ系、ユダヤ系の一つの特徴として一族会社ってのがあるのですが、もともと穀物会社の場合はそれが妥当なようなので(情報の過多でものすごく状況が左右され、情報漏えいが命取り、となると確かに)、単に自分たちに向いている業態にやってきたって程度のことなのかなぁ。
で、株式も公開していないので経営状態がよくわからず、しかし投機を行なっているということはないようです(むしろ株式公開や、投機的行動が強かった会社が潰れたという)、少なくともその時点でトップのカーギル社は先物取引をあくまでもリスク回避のためだけに使っているということで有名で、銀行の信用が高いのだとかw


というかそもそも“穀物メジャー”というのは石油メジャーと同じく穀物を扱う巨大企業のことを漠然と指す言葉で、食糧危機が叫ばれだしてから評判悪いんですが、穀物エレベーター(ものすごい容量の穀物倉庫)やら輸送機関開発から行なっているので、、、まあ、強いということ自体は順当かと。多国籍だから独禁じゃ裁けないしなぁ。
そしてアメリカ国内の政治的勢力との結びつきが盛んに吹聴されているそうなんですが、CIAより情報収集能力が高いので穀物メジャー側「から」情報を貰うのが常らしいって、あー、そりゃ頭が上がらないのも仕方がないような...orz
とはいえ、小国とはいえ一国とやりあって勝っちゃうのはさすがになぁ。
あと、農家への種の供与、ということで縛り付けている状態も、遺伝子組み換えは特に種買うしかないですしね。うーん、対抗馬頑張れとしか言い様がないかなぁ。