「死を呼ぶ婚礼」修道士カドフェル5、エリス・ピーターズ

死を呼ぶ婚礼―修道士カドフェルシリーズ〈5〉 (光文社文庫)

死を呼ぶ婚礼―修道士カドフェルシリーズ〈5〉 (光文社文庫)

花婿がじいさん、花嫁が18歳となったらまあ政略結婚なわけですが。
その結婚式が修道院にて行われることになりまして、皆楽しみにしています。
しかも悪いことにこの彼女、10歳の時に両親を失ってしまっておりまして(20歳になると財産が後見人から当人の管轄になります)、なんとかして後見人が財産を自分たちのものとするため自分たちに彼女の財産を与えてくれる相手と婚姻させようとした結果がそれという。でも一応は当人の同意もなきゃなんないので(法律上)。


これまた花婿の付き添い人とこっそり思いあっていたことを利用し。
彼に盗みの罪を着せ、彼を縛り首にさせたくなければ! という条件を出しましたわけで、ある意味あれだよね、ありがたかったんかもね。自分たちの思い通りになってくれる限りにおいてはという限定条件ですが。
で、花婿が当日来なかったわけですよ。
なんかロープで通り道をふさがれ、首を締められて殺されておりましたと。
その恋人も、盗みはやんないだろうけど、殺人はどうかなぁ、、、と彼を知る者も外から推測した者も思うわけですよ。やっぱり。
まあ、盗みの容疑で捕まったあと逃げたところまでは事実だしね。


で、その彼はハンセン病療養院に隠れていたんだよ、というそんな話。
カドフェルさんの近辺はといえば前の助手のマークさんを療養院に取られ、新しい助手はいろいろ壊すという中、果敢に彼に仕事を任す、という日々のチャレンジを繰り返していたりします(事件に関るとどうしてもなぁ;)。薬壷は果たして守られるのか。