「ドイツの都市と生活文化」小塩節

各国一冊か二冊ずつ並んでたというそもそも図書館のチョイスなんですがこの本、イタリアはエッセイでドイツは学術文庫だったという、なんかその時点である程度の国民性が透けて見えるというか、やっぱりなー、とか笑っちゃいましたよ。
んで、丸々一説がイタリアの内容でした。
他国との関係にもちょくちょく触れているというか、著者さんの性格や立場もあるんでしょうが、もともとわりと他国に興味があるんじゃないでしょうかドイツ。なんかシンパシーがあってドイツに関わってるって感じだったしなぁ、そもそも。


どこか暗く、じめっとした土地のためなのか、明るく乾いたイタリアの地に対する憧憬というか詩人ゲーテの賞賛が恥ずかしいくらいでした。近いように見えるんですが、この二国。
(てか、休暇も一番人気がイタリアらしーぞ、さすがにホントかよー?)


イタリア語りすぎですみません、生真面目・勤勉・ちょぴっと暗い。
頭でっかちで「女らしくしなさい」というのはあちらの国では主張をくっきりはっきりとすることでした、とにかく黙ってるのがなによりも悪なのだという、アクティブな国ですが(なんという日本と真逆)。
言動をはっきりさせることをざっくりと除くとわりと根幹部分。
なんとなく日本に似てるなー、と思うのは私だけではないでしょう。
だからどうも、日本はドイツが些か好きな節があるのですが(法律関係習ってた関係なのか戦前かなり露骨に好意示してます)、ドイツはイタリアが好きという、その辺が国民性の差異でもあるような気もしないでも。