『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#6 サメ

ええとうん、アルさんに会わせれば早かったんじゃないかな? ということを主に思いました、19歳の時にサーフィンをしていただけで唐突に右腕を噛み千切られて、結局腕を失ったまま生涯をすごすことになり、まず釣りをしてサメを退治(強い;)。
その後にサメ一頭一頭にタグを付けて生態管理の補佐をするボランティアに参加。
「右腕を失う前は全ての命が大切だと思ってなかったねぇ」と語る彼はサメよりも強いと思います、いや、そもそもサメに対する恐怖心って妥当だよねやっぱり!


今回の彼女は子どもの頃、映画『ジョーズ』を見て以降恐怖症に取り付かれ、まあ、ものがサメなので本来そんなに問題はなかったと思うのですが、じきに海が駄目になり、水そのものへ恐怖の対象が移るにつれてさすがに問題に(あと獣医さんを目指してるのだとか)。
そもそもなんで映画で恐怖症になっちゃうのかなぁ、というのはまだ専門家さんにもはっきりとはわかっていないらしく、個人的には漠然としたイメージとしての恐怖がたまたま具現化されたものじゃないかって見えたんですけどね。
排水溝からサメが昇ってくるかもしれない、というパニックは正直逃げる場所が全くないというか、彼女自身が恐怖の対象。なんらかの物が原因じゃない。
治療を拒否した彼女が最後の手段として選択したのは、水族館に行ってそこの獣医さんにサメを見せてもらうことだったんですが、小さいサメ可愛いなーw
だってさあ、どんなに怖い生物だって排水溝から昇ってこないじゃん(そしてそれが出来る生物は別に人間にとって物理的に恐ろしいもんじゃない)、最初から現実の“サメ”とかけ離れた恐怖だったのなら、実物と触れてサメと別の印象を結びつけることによって解消されたというのはわかるような気はします。それにしても人間の心は難しい。