『アニマル・ナイトメア:動物恐怖症』#7 カエル

うーん、この回、NLPプログラム(言葉による誘導で過去の記憶を書き換える)じゃなくてなにかもっと“原因を探る”ことをしたほうが良かったんじゃないのかなぁ、一応過去「自分がカエルを芝刈り機で轢き殺した」トラウマは話してましたけど、だからってなんで憎む必要があるのか真っ直ぐつながってなかったんじゃないのかと。
だって、加害者:自分で被害者:カエルじゃないですか、苦手になってしまったとしても恐怖に至る必然性がまるでないし、なんで醜い生き物だって罵るの?
罪悪感がそういうふうに歪むことは往々にしてあるのかもしれませんが、あくまで相手が人間とかわりと対等の場合で、自己弁護の一種なのかなぁ、とは思うんですが。
そしてそもそも狩猟が嫌いなのであるし、生き物全体を殺すことに根強い否定意識があることと治療が全く結びついてなかったように思います。コウモリの回に出てきた連想で自分の恐怖の源泉を探るってやり方とかじゃ駄目だったのかなぁ。


自然の豊かな地に生まれて兄や親たちは皆狩猟好きで、カエル恐怖症の彼のことも非常に馬鹿にしていてカエルをわざと持ってくるようなことをするのですが(鍛えてるつもりなんだろうなぁ; まあ、他の番組見てなきゃ無理もないって思えたかも)、家族との溝もカエルが先なのかそれとも溝がカエルの恐怖をさらに煽り立てているのか、どっちとも本人はわかっていないんじゃないでしょうか。
この流れで、カエルが嫌いだからあまり実家に帰らない(帰ることが出来ない)、という帰結もちょっと不思議な気がします。もし、カエルがなにかの象徴なのだとしたら、その場合ここに出てくる行動療法の専門家さんたちに治せるのかな;
いや、あくまで素人の無責任意見なんですけど、患者本人が言ってるのがなぁ。