「ブラジル」目で見る世界の国々5、N・A・ハーバーシュトック

南米大陸のちょうど中ほど、世界的に見てもロシア、中国、カナダ、アメリカ(あれ、この二国どっちが広いんだっけw)の次、五番目に広い国土を持つブラジルという国の特徴は、すごく大雑把に言うと南米のほとんどの地を支配したスペインとポルトガルのうち。
ポルトガルの支配領域がそのまま今のブラジルに、という経緯で。
まあ、独立の時点でスペインの血統の国王は亡命してるんですけどね、記念の金貨も今もあるようですし(民主的改革の応援してたそうですし)、この王の亡命を国民は泣きながら見送った、ということなので、うーん、ブラジルの方に聞いてみないとある程度はわからない部分もあるのでしょうが、少なくとも暴力的な終末ではなかったし。
国土もかつてのまま、ということなので、それほど悪い関係では実際なかったのかな。


ポルトガルが国家を上げて混血を奨励し、初期、足りなくなった労働力の補充のために黒人奴隷を国に入れ(奴隷解放も独立と前後して段階的に試行)(大雑把に言うと労働力を無駄に出来ないって事情があったみたいですが、結果的にでも他の国々より早いよね)、外からの移民を長く受け入れ続けたために民族は雑多。
人種そのものによる差別はなく、あるとしても経済力そのものが理由なのだとか。
北部が貧しく、南部は工業化して発展、中央部にアマゾンを抱え込み。
戦後一時、共産化の波があって独裁者と軍政が敷かれたものの、それに関しても正直やることはちゃんとやってるというか、暴力沙汰を嫌っていたとか悪い話ばかりでもない。
石油以外の資源は全て十分に存在し、それを補うためにサトウキビから燃料を開発。
今現在、治安が悪いとか急速に発展しているとか、天文学的な借金があるとかいろいろ聞くんですが、なんとかなるって思ってる民族だってことは余所でも聞いたかなw