『世界わが心の旅』#5 中国・蘇州 水は生命

蘇州市−Wikipedia
臭いのする濁った水、そこで洗濯をする人々、建築どうのという基礎があるのかどうかもわからないでたらめで自由な造り家に、行き交う人々はやたら騒がしく。
「暴力的でもあるなぁ」というようなことを言われる旅人は安藤忠雄氏、なんでも有名な人なのだそうですが、どうにもどこで顔を見たのか思い出せず、彼の原風景は子どもの頃近所に存在していた川の水を引き込んで作られたバラックだったそうで。
(無許可の建物だよねぇ、多分、あの言い方だと。)
周荘、同里などの水路の張り巡らされた都市も訪ねておられたのですが、誰だったかが過去やってきて“まるで東洋のベネチア”だ、と言ったそうな。そういや都市って昔はそんな衛生的に綺麗じゃないのが標準的でしたっけね。
足場を組むのも難しいだろうに家は川の上に張り出し、中から覗くとまるで川に直接建っているかのような錯覚させる大変に贅沢な作り(貧しいんですけどさw)。
街を行くご老人たちも腰の曲がった人はとんと見掛けず。
和やか〜な顔をしているというか、働き手として立派に現役だそうで、粗末にするしないというより単純に知恵があって体力が続けば尊敬もされるのが当たり前だよな。


水は溜めて何度も繰り返し使われ。
船がなんとも大雑把な調子で食料を運んできます、野菜の中には曲がっているものもあるけど気にしない。気にならない。家に入れば繰り返し中庭が存在し上は吹き抜け、図々しいくらいに外光を取り込んでいますねぇ、との言葉通り、中に電灯の類はありません。
どう取り込んでも家の中に影は出来るけれど、それは本来悪いことではないんだよな。