「アメリカ・ユダヤ人の経済力」佐藤唯行

特に断られるまでもなく、ユダヤ人好きだなぁと伝わってくるんですが。
まあ、日本の商品をアメリカ市場に紹介してくれて、日本人の差別行動があれば“マイノリティへの差別そのものが自分たちの身を危うくするから”と助けてくれる集団なんだよ、ということを聞いた時点であっさりメーターを好意に倒す人も多いと思います。
(書き出しが的確すぎるよなw)(日本人て日本に味方する相手好きですしぃ。)
とりあえずドイツ系ユダヤ人がアメリカにたくさん逃げてこられまして、その頃は汚れ仕事だった銀行業に着手、銀行業そのものが発展。次に東欧系(ロシアとか)ユダヤ人がたくさん移民してきた時はすでにドイツ系エリートに金融業は占められ(んでついでに、金融汚れ仕事だったヘッジファンド系も発展させたのにも彼ら入ってるそうな)、仕方なく小売商やマスコミ関係、映画産業、土地開発に進み、やっぱりその関係に知識的な発展を促し。


そして「IT業もユダヤ系が占めるだろう!」という予言を裏切って。
当面の生活が安定したユダヤ人たちはほとんど学術系の道に進んでしまっているようです、なんだこの民族、というかなんだそのだだ溢れるバイタリティ、というか、金融業を国際的なネットワークと家族間の強いつながりと民族的な愛着を持つドイツ系ユダヤ人の集団で上手く運営したところまではわかるんですが。
なんで元手も後ろ盾もネットワークもない東欧系ユダヤ人が小売業で成功したのかというと、他がリアカーに山積みしてる時代に綺麗にラッピングし、ショーウィンドーを作り、安値で高品質の商品を売ることで成功、って酸いも甘いも聖も俗も噛み締めとんなぁぁ。
ずっと歴史の影に隠れ、自分たちはそんな豊かじゃない、と言い続けていたそうですが、別に恥ずかしがることないじゃん、ちゃんと聞けばズルじゃないよ理由わかるよ!