『美の巨人たち』ベルト・モリゾ/桜桃の木(フランス)

ベルト・モリゾ−Wikipedia
(1841.01/14−1895.03/02)


当時すでに巨匠だった、マネの女弟子でありそのモデルでもある美しい女流画家。
マネとの仲を噂されるよーなこともあったそうなんですが、さて実際のところどうなんでしょうね、「当時の女性としてはありえない姿」で絵に描かれたので母親が激怒した、という前振りを聞いてちょっと期待したものの(待てや)。
私服で気を抜いて寛いでるだけでした、むしろどんなやねん時代。


そして実際、女で画家、というのはありえない時代。ほとんどモリゾが第一号と言ってもいいんじゃないでしょうか、マネの下に、他にも女の弟子がいて、彼女を描いたことを嫉妬したんだよ、というような逸話も残っているそうなのですが。
彼女は姉と共に手慰みとして絵を習い、姉は途中でそれを諦め。


モリゾはマネの弟のプロポーズを受け入れることで、画家として生きていくことを選択しました。さてそこに(画家とかじゃないですよ)(でも偏見なぞはなかったでしょーね、さすがに)モリゾの妥協があったのかどうか。
夫が夭逝し、娘をなによりも愛し。
静かな田舎の生活の中で徐々にマネの影響からも抜け出し、畑にいる人々と緑と光を、娘を親類の娘を親子を光と緑と共に描き、彼女らしさをやっと手に入れたのだと言われたそーですよ。幸せだったのかなァ。