「メキシコ」目で見る世界の国々6、R・F・ヘイル

北米大陸のアラスカ半島を覗いた国土の4分の1、ということになると、あー、正直イメージよりも大きいな、というか、アメリカにテキサス分捕られてなかったらアメリカ、カナダで北米大陸の印象が占められるってこともなかったような気もしないでもなく(カナダ最大でアメリカ、メキシコと並ぶ感じだよな)。
かつてスペインがこのアメリカの地に来た頃に上陸した辺りの地点で。
大雑把にその頃には完全に廃れていた文明などを含めていくつもの古代文明を誇り。
しかしあれだ、主に近隣国の割りを食らっているような気がしますというか、この本の中では肯定的に取らえられていたNAFTA(北米自由貿易協定、アメリカ/カナダ/メキシコ間で関税を撤廃した貿易圏を作る、というのが主な概要)も正直いろいろ不平等があると言われているのですが。今までのこのシリーズの本はあまり偏りがなかったというか、あっても私の知識だとよくわからない部分があったんですが、この本に関してはどうも欧米寄りというか、アメリカ寄りのところが目立ったような。
それとも時期の問題なのかなぁ、という気もしますが。
NAFTAも正式発動前だったら、それは肯定的にもなるということかなぁ。


スペイン支配ののちも、他の地よりはまだしもかつての民族が残り(疫病その他で壊滅したところや壊滅寸前のところとかありましたしね;)、ここもスペイン系と混血したメスティーソという人種の意識を持ち。
国内の資源に恵まれるものの微妙に旧体制の残存にて生かしきれず、石油なんてのもあるんですが財政を潤すまでにはちょっと届かず。個人的にはアメリカにも含むものがあるんだよん、と聞いているのですが、やっぱりその辺も見る時代によるのかな。