『美の巨人たち』ウジェーヌ・アッジェ/巴里の街角(フランス)

ウジェーヌ・アッジェ−Wikipedia
(1857.02/12−1927.08/04)


5歳だか6歳で孤児になって叔父に引き取られ、役者を目指すようになりますが泣かず飛ばず、じきに子持ちの売れっ子女優と結婚、その後役者を辞め画家を志し絵を描き始め。ぱっとせず諦め(そんなんばっかだなー)。
パリの街を写真に収めていく仕事を思いついたのだとか。
自分の画家仲間に安い値段で売り。
すでに街並みを華やかに変貌させ掛けていたパリで路地裏ばかりを撮っていたのだと言います、「絵を描く資料だ」といい、それ自体に価値があるとは考えず、自分のことを記録屋なのだと自称していたのだと。


初期の頃はよく写していたのだという物売りの姿なども、じきに姿を消し。
早朝から街に飛び出し、本当に純粋な街のみを撮っていたのだと言います。


正直、俳優だった奥さんの子どもと家を守れば良かったんだろうし、食べることだけ考えていれば良かったのかなー、と思わないでもないんですが、そこまで細かくは語られてませんでした、どうなのだろう。
“近代写真の父”と呼ばれ都市風景の撮影の手本として評価されているそうです。
消え行く時代を写し取ろうとしたようなのですが、何故か彼の愛した風景は百年を経ても姿を変えず。「パリは彼に魅入られた」とまで言われるのだとか。