「戦闘機「隼」−昭和の名機その栄光と悲劇」碇義朗

飛行機に関る人間て皆そんなか! と突っ込みたくなってしまうようなそんな本でしたがぁ、多分この筆者さんが他にも戦闘機関係の本を書いているからってだけですよねー、気付いたら日本が戦争に負けてたって状況になっちゃってるのは。
ええ、なに?! 寝耳に水状態だよねぶっちゃけて。
戦地がどんどん移動してるのだけはわかるんだけど、全体として勝ってるんだか負けてるんだか全然わからず。じゃあ単に詳しい説明が載ってないのかと言いますと。


ちゃんと戦前の技術基準や各社の競争とか意識とか、設計図とか(知らん;)、その後も戦闘機に関することでしたら九七式や隼がいつまでも主流であったためか、どうしても「重い」機体に本格的に移行することがなかったことなどはちゃんと書かれてます。
だから空中戦がどんどん苦戦してることなんかはわかるんですよ。
そして海軍に関しても隼と同系統機の“零戦”のことも触れられてたし。
要請を受けて出兵したことなんかはきっちり描かれてましたよ。
てゆーか、いつ“隼”が出てくるかすげえ待ったんですが...orz
ことほど左様に、特に労力を省いてるわけじゃないんですよ。戦闘機に関する部分だけは、後半になってだいたいどの性能がどうって見当付くようになっちゃったよ。。。


つーか技術者の一人が戦後、「どうしよう」と迷った挙げ句「そうか、林業だ!」と忙しく走り回ってた時に出会った米軍関係者が切なそうな態度を取っていたのに気付いてないエピソードとかいっそ素晴らしいと思います。同情されたら気付こうよ!
“隼”さん(え、)絡みの戦闘機に関してはばっちりです、関しては。