『失われた文明 インカ・マヤ』3、密林が生んだ二千年の王国

南米の雨が少ない密林の文明で、彼らの水を得ようとする努力は涙ぐましいものがあり、それは自然と都市のサイズの発展を妨げることとなり。てか、密林なのに雨が少ないんだね、地下水でもって樹木が繁栄してるってことなのか、それとも単に水捌けが悪くて水が溜めておけないということなのか。
(実際密林はそういうところがあります、土があまり肥沃ではないの。)
(むしろ恵まれているのは日照、植物の生育は早いっす。)


どうも、この周辺のピラミッドは貯水のために作られてた節もあるっていうしね。
そして都市のサイズが膨張しないことで他の都市への侵略も考えず、しかし、完全に自給自足するのにも心もとないということで都市間の交流が盛んで交易によって栄え。


ただ、ティカルという大都市が出来るまで、千年もの間。
(特殊な泥で作った貯水地を持っていたようですよ。)
緩やかな連携を持った一代文化圏であってあくまで一つの支配下にあったわけではなく(一つの都市が滅びてもなお他の都市が生きているという)、そしてティカルのみが膨張し、他都市に攻め込んだ見返りのように滅ぼされてしまった後もマヤ文明そのものはそのまま静かにあり続けました。
ある一線を越えるとその報いを受けるという証左ってことなんでしょうか。
とある土地を焼き畑で開拓し、またその土地の地力が戻るまで待ち、移動する、必要以上の物は作らないし作れないし、無理もしない。自然にある物を大事にする。
密林が与えたのは制限された資源ですが、二千年の文明を支えた要因なのだそうですよ。