「戦中ロンドン日本語学校」大庭定男

誰か適当なところでちょっとくらい止めろっていうか、いくらなんでもこうまで日本への愛にだだ溢れた教官さん(多分一番偉い)はどうかと思うというか。えー、そもそもなんの本かと言いますと、「対日」に備えて兵士に日本語を教えた学校の本です。
そしてピゴット少将はわりと有名な親日家です。
とゆーか、イギリスの親日家でこの時期だと一番有名です。
とにかくまあ、日本が好きで好きで好きで、彼の教えた生徒たちの中から後年、かなりの数の研究者やビジネスで日本に関るよーな人物を輩出しています。てか、そもそもの目的はなんなんだ、と彼を任命した(というか許可を出した)軍から問い詰めてみたい気がしないでもないんですが、もしかして軍隊ってフツーはこんなんなんでしょうか。


でも“日本への愛”を全身全霊込めて教えるのはさすがに違うと思うんだー!
いやもちろん、翻訳者が必要というのは会話をしたり、日本軍の残した文章を読み解いたりと直接戦闘に関ってるわけではないんだけどさー。イギリスってこうなの?


ただまあ、日本人や中国人の教師なんてのもいたりしますし(教官の一人が日本人の奥さん貰ってるし)(「これはなに」と結婚したようなものです、と奥さんに言わしめたw)、読み書きのみとか会話のみとかクラス別けしてたり。
なかなか予算が出ないわ資料がないわで手作りで、、、ってなんであんまりアメリカに頼ったような節がないんだろう? いや、戦中は日系二世が出向してきたりしてましたが、そりゃ他国ですけども、まあ個人と国との違いかなぁ?
イギリスの日本理解の架け橋になった学校で、ってやっぱ違わねー?!