『世界遺産』#549 ジェンネ旧市街(マリ)

ジェンネ−Wikipedia


かつて天国とも呼ばれたのだというサハラ砂漠の交易都市。
なにで栄えたのかというと、一つには絞りにくいのですが定住民と遊牧民との交流の場所であったとか、地中海とオリエントが流れ込む“シルクロード”の終着点であったとか。南からは農作物が採れ、北からは砂漠の岩塩が。
金の産地であったこともあるようですが、金はしばらくして失われ(よくあることだ)。
今も変わらず農作物はあるものの、北の岩塩は海の塩に取って変わり。
大航海時代の到来とともに交通路としての価値も徐々に失っていったようです。
今では世界で一番貧しい地域の一つ、ともされている模様。


しかし、日干し煉瓦って降雨地帯でも可だったというのがちょっと驚きです。
えーと近くのニジェール川ってのが雨季になると氾濫するほどの雨量があるらしく、なので雨季の前には油を塗った泥をを塗りつけるようですよ。職人さんも潤沢にいるそーですよ、てゆか泥のモスクはもはや昇れるとは思えないんだけどアレの手入れはどないなっとんねんというか、あれも誰かが塗ってるものなんでしょうか。


学識者による人種混合のイスラム教下の自治都市で。
今も繁栄の名残りの市には人が生活必需品を求めてやってきます、女が土器を作り、男が機を折り、高さ20mのスーダン様式のモスクに通います。
正直とても貧しいようには見えません、今も美しい街じゃないかしら。