「日本の私鉄10 東武」カラーブックス・第1シリーズ、花上嘉成/安田理

まず1ページに路線図を無理に押し込んでいる時点からなにかが破綻していそうな気もしなくもないんですが、とにかくまあ、詰めに詰めに詰めて車両の歴史を語ってはいるものの正直見ていて違いがさっぱりわからない、通勤車両は概ねライトベージュ? のような色一色ですし、地下鉄の乗り入れ車はステンレス車両なのかな、の装飾皆無。
この本の時点で1981年なのでその後だいぶ状況は変わったとは思うのですが。
それ以前の車両の多彩さ、東武らしさ、というのもなにかよくよく聞いてみると特急系列車を使いまわしていたり(そこにも冷房がなかったり、いや、そういう時代だったのですが)、下手をすると蒸気機関車がどん、と出てきます。
ELってたまに聞くんですけどなんですかね、あと、丸い筒みたいな形のあれは、どっからどう見ても博物館等の保管場所にいるべきだと思ったんですが何者ですか、本当に現役だったんですかカラー写真なことがすでに不可解な域です。
現役車両が貴重だからと保存に廻され、一旦東武から別の鉄道会社に移籍して改造されて、その後すでに使われなくなっていた車両を引き取って実用ってwww
面白いとか面白くないとか、なんか通り越しているような気がします。
というか、いくら混んでるからって屋根にしがみ付いたり窓からはみ出して屋根が丸くなっていたという話は本当に日本の戦後なんでしょうか、路面電車じゃないよね?


車両番号に三桁開いてたら越えちゃった、とか、なんかもう、あまりにも桁が違いすぎてちょっとこう、一概に責めていいものやらどうなのかわかりません。
あ、東武は関東私鉄一、関西の近鉄に続く2位の路線長の私鉄です。
どうりでまあ、路線一個ずつ並べるだけで紙面がなくなるわけですね、仕方ないな。