『食彩の王国』#190 インゲン

インゲンマメ−Wikipedia


「煮る前にヘタを取ると旨みが抜け出してしまうから煮た後、歯応えを残すのが一般的だけどいっぺんくたくたになるまで煮てみて、癖になるから!」という言葉にくらくら来たので思わずインゲン買ってきてしまいましたが、ちと高い、かな?
ちょっとぽちぽち売り場にも見掛けなかったんですが(印象としては4割くらい)、時期としては6〜8月、インゲンマメを熟す前に収穫してサヤごと食べるサヤインゲンが一番一般的ではないかとのこと。うん、細長くてヘタを取って筋を取る、細長いアレですね。
料理の付け合せ、ソテー、天ぷら、揚げ物、煮物と味に癖がなく。
正直、結構単独でも味があるような気もします、歯応えあって美味しいし。


えー、禅宗の建て直しのために唐に渡ったのだという隠元和尚がインゲンマメの親戚を中国から連れ帰ってきたのでお名前を借りてまずその親戚がインゲンと呼ばれ。
帰国後別のマメが輸入された時にまとめて同じ名前で呼ばれ、後にむしろそっちのほうが有名になっちゃったせいでそもそものインゲンマメが「藤豆」と呼ばれることになったとのことで隠元さんが怒りくるってたけど(後世の小説家の戯れ言っすよ)、宗教人がそんな細かいこと気にすんな。
関西? 京都では三度豆、と呼ばれているそうで。
なんでも収穫したあとまた生えてきて三度収穫出来るからなのだとか。


完熟させたインゲンを使った餡子も存在、池波正太郎氏も好きだったそうですよ。