「報道できなかった自衛隊イラク従軍記」金子貴一

確か、この系統で最初に読んだんじゃなかったかな?
イラクに派遣された1次群と2次群の間くらい(先発隊よりは遅く入ったというのは書いてあったんですが、ご当人の言い方がちと曖昧でした、民間人だしどこまで書いていいかの判断が難しかったんでしょうか)、アラビア系の通訳とコーディネーターとしての意味合いで“従軍”されていた方だそうです。
でも自衛隊式のやり方通すっつって除けられたこともあるよーでw
まあ曲がりなりにも軍隊(この表現は地元の方ら、多国籍軍の認識からゆーてます)と民間人じゃ対応違って無理もないでしょう。


それと、この方の存在には自衛官の方らは極力触れてませんね。
(日本人の通訳さんがいたことすら認識できる本が他にありません。)
出国する時も身分を隠し自衛隊員として出たそーです、イラク人の通訳さんを一人一緒に雇ってもらったってのも結構影響大きかったんじゃないのかなぁ。


やっぱり通訳さんなので主な焦点はイラクの人らとの交渉。
他の本で詳しく知りましたが、自衛隊のいた土地の所有者はイラク政府ではあるのですが、そこでの農業権というものを持っている人らがいてその人たちとの交渉があったようですが、他の関係者は「?」という雰囲気ありましたがこの人にはありませんでしたね。
農業してたっていう事実も出来る土地でもないんですよね。
ご当人も明言してられましたが、かなりのアラビア贔屓。
まだ初期なので基地が出来上がるまで、と土地の様子を知るのにいい本です。