「環バルト海−地域協力のゆくえ」百瀬宏・志摩園子・大島美穂

大雑把に西欧と呼ばれる経済発展地域がイギリス、フランス、ドイツなどで(英国のEU参加は遅かったんですが、純粋国力がな)、ここをどうもイエロー・バナナと呼ぶらしく、バルト海を基点に北欧とバルト三国、ポーランドなどの東欧を含めての緩やかな文化的なつながりを“ブルー・バナナ”と呼ぶらしいんですが確認は取れてませんw
で、ここにロシアのバルト海側の地域を含めての環境活動がもともとの始まりで。
それがもともと地域意識の強かった北欧五国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド)が、北欧内部でやること済んじゃったし! みたいなノリでバルト三国にいろいろ援助し始めた、というのが語弊込みで大雑把な流れだそうです。
ちなみにソ連邦崩壊前の、さらにバルト三国独立前です。
むしろここの流れが独立の意識を高めたとも言えなくもないらしく、そもそも「バルト三国」という括りもまとまっていることが自分たちを守る術だとして選択した彼ら自身の政治方針、そこにずっと経済的なつながりのあったフィンランドエストニアなどの(言語も近いらしい)縁で北欧とのつながりが生じ、ソ連邦側にゴルバチョフさんが出てきてのお互いに準備が整った状態、、、とはいえソ連邦まで崩れるとは予測してなかったw
バルト三国の軍事同盟やEUへの加盟までがだいたい前半で。


で、後半は万能選手と思われていたEUが、実はやることがあまりにも多くなりすぎていっぱいいっぱいになっているので、優先順位の劣る(社会・防衛が上位、環境が下位)ものはEU内外の地域間交流で担当してや、ということで環バルト協力が見直され。
そういや、ポーランドやその周辺国もいたよね、と組み込まれ。
今後、どこに行くのだかを専門家に聞くと「わからんw」と手を挙げられるそうな。