「都市ヴェネツィア 歴史紀行」F.ブローデル

まあ正直ぶっちゃけまして、なに言ってんだかはよくわかりませんでしたが、ヴェネツィアがどんなところかはなんとなくわかりましたし、面白かったので良かったのではないでしょうか、うん、フランス人ってフツーの文章がわかりにくいんですけども。
(なんとなく遠まわしっつーか、実は核心が抜けているというか。)
意外と誌を書かせるとわかりやすくていいですね、まあ、フィーリングですが。


大雑把に言うとヴェネツィアというのは(どこかでなにかの拍子に聞いたことがある人が大半ではないかと思うのですが)(しっかりと自覚して聞いた人もそれほど多くない気がする極東日本人)、水の都で戦う商人都市で、読んだのはこの本ではありませんがローマ教皇庁のイタリアの分割統治の意向によって、大雑把に言うと群立していた都市国家の一つ。
フィレンツェには文化面等々出遅れましたが、ライバルはジェノバ。
ジェノバはガレー船を駆使し、ヴェネツィアは地中海の覇者として対オスマン帝国戦を戦い抜いた、という、、、ああこりゃ、確かに国家級ですね。
≪第四次十字軍≫を東ローマ・ビザンティン帝国に導き、略奪したというのも最近ぽちぽちと有名でしょうか、まあ、擁護するつもりはないけど、他の国々より潔癖であったとは確かに言えないが、他の国々より酷かったわけではない、というのは本当のことなのではないでしょうか(ただ、脱線っぷりでちょっと目立ちますけどねw)。
現在は工業化した地帯を程近くに抱え、観光地として名を馳せるとともに徐々に都市の人間が流出し、いっそ観光客に怯えることもなく、文化の一大交流拠点にしてしまえばいいのに、というのがフローデルさんの考えなのだそうですが。
とりあえず、今世紀(またっすよ)の水害から脱してから考えましょうか。