『美の巨人たち』コレッジョ「聖母被昇天」(イタリア)

コレッジョ−Wikipedia
(1489−1534)


言われてみれば「蛙の足のシチュー」と揶揄られてしまった気持ちのほうがわかってしまうというか、それが気になるとそればかりが気になってしまいますが、あれは実際に見方を教わって見上げたらちょっとしたものなのかなぁ、というのはわからないでもなく。
要するに、ただでさえかなり高いところにドーム状の場所に天井画を描くように、と依頼されたので「実物がいたらこんな感じに分布するよね」というところに拘ってしまい、おかげで頭でっかちには「足だらけだ!」と認めてもらえなかったそうですよ。
私じゃないんですけど、、、まあ、なんというかスミマセン。


題材となったのは聖母マリア様が天国にちょーど向かうところですよ、というもので。
そこに大勢の天使とか息子のキリストさん(賽の河原で石積んだかなぁ)(宗教も国も違います)がお出迎え。確かに天使が多すぎたような気はしないでもないものの、すごい高いところに昇っちゃってるんだから地上からは足しか見えないのは仕方ないよね。


コレッジョさんはチーズと生ハムが名物のパルマの街で活躍した画家さんで。
もともと宗教画を描いていましたところ、とある女子修道院の修道院長の趣味で神話の壁画を描いたところから新しい見地に目覚めた、という方。
あまり人に知られるようなこともなく、というか謎の画家で。その分真っ当な人生を送られたそうですよ、ああ、そっちのが無難だよね。うん。