≪長野・建築ツアー≫#2 IIDA・KAN(安曇野市・槇 文彦氏設計)

ベアリングっちゅー、要するに歯車の摩擦を少なくする会社の敷地内にある美術館。
ぶっちゃけて飾ってある油絵(よりも彫刻で有名な方なよーですが、飯田善國氏の名前を取って飯田館)(社長がお好きなんだそーですよ)よりも建物のほうが面白いというか、一見地味なんですが妙に面白いです(公式Web)。
一見で面白いのは研究棟、機密性を高めるために壁の一面と天井部分が一体になっていて、屋根部分が流線形というか、見事なカーヴを描いていて母は「宇宙人の基地」、私は「かぱっと割れて怪獣が」と言ってしっぶい顔させてしまいました、ごめんなさい。


しかし、それがまた微妙に斜めに傾いでいて、通常の壁であるはずの前面と背面がそれぞれ角度の違う傾きをしているのは必然性はないでしょうと。よく見ると美術館も直角のほとんど存在しない奇妙な角度で、屋根も傾いているので(二つの四角を組み合わせたような形なんですが、その二つの建物の傾斜すら違うという)、折り合いよろしく少し平地より多い降雨量を凌ぐのに役に立ったそーですが。
そもそもが敷地が斜面というのはわかるんですが、敷地内の道が左右のカーヴが違っていて結果太さがあれやこれやと違うのは別にそのせいではなかろうと。あと、なんでところどころ膨らんでるんですかと。なんで池は明らかに半端な深さ止まりなんですかと。
あと、守衛所はちょぴっと片側浮いてます。
斜面だからね、うん、珍しくもないんですけどね、しかしここまでくると若干疑いたくなる気持ちはわかって下さいと。
確かにコンセプト通りとても明るいです、が、落ち着くかというと疑問。
アヴァンギャルドです、予約の上、来場年中無休だそーですヨ。