「この人この世界」ニッポン近代化遺産 #2 夢の総合開発プロジェクト―琵琶湖疎水

一言で言っても文章で語るにしても、まあ似たような内容かなと。
琵琶湖疏水−Wikipedia
要するに琵琶湖から京都の街へ伸ばされた人工用水路で、これは私、全く存在を存じ上げなかったんですがさすがに地元の人が無視できるようなシロモノとは思いにくいんですが、しかし末端も末端、東本願寺の防火システムに使われてるんだよ。
というのは東本願寺に(行ったことあります、京都駅のすぐ側なんで)縁があっても知らなくても無理ないかなぁと。スプリンクラーだよね、あれもはや。


この疎水の計画を卒業論文に書いたような学生がその実行者として選ばれ。
まあとにかく長いので、日本でその長さのトンネルを掘った経験もなく。
途中に竪穴を掘ってそこからも掘り進める、という計画を立てたら後になって「あの竪穴が一番大変だったねぇ」(地下水が多い土地ってのが一番大変だそうな)と言わしめたそうですが、とにかくまあ、その計画自体は有効に働き、無事にトンネルは完成。
京の都に人工物は似合わない、と反対されたことに気を使い、周囲の景観と溶け込むように最大限の努力をし、間違いなく日本一美しいポンプ設備、とか褒めてましたよ案内の方も。抜かれるとしたらイタリア辺りですかねやはり、あの国は油断がならん(なんの利益がなかろうが建物は飾る飾る飾る)。
というか、西洋風というか、ベニスを意識したかな? という気も。
寺の境内を少し高く通過する時はアーチを作り、水力発電で荷物の引き上げを行い。
創意と思慮に満ちた水路ですよ、今も数々の名園を彩っているそうな。
(ある意味、以前のしがらみ持ってない人が素晴らしいもの作ることってあるよね。)