『インドネシア諸島の神秘の動物たち〜進化の歴史〜』#2 謎の島スラウェシ

スラウェシ島−Wikipedia
赤道に広がる国土のわりに5千キロの海岸線を持つという(Kの形です)(200〜300年前に今の形に形成されたとか)、そもそも見た目からして不思議なスラウェシ島には。なぜかオーストラリアから来たクスクスとアジアから来たマカクのクロザルが。
インドネシア諸島の間には海溝があり、両大陸から来た動物らはそれぞれ出会わずに終わったんだよ、ということはこの前の回でさんざん見ていたのですが、唯一の例外というか、単純につながっていたと判断するには種類が少なすぎるというのがまたかなりの難題らしく、どうも西インドネシアのサルとの遺伝子調査などもされているようですよ。
最終的に、いくつかの地域からやってきた島の断片がくっつくことによって今の島が出来たのでは? という説に到達していたんですが、大胆な説以前に証明できるものなのかが心配というか、その大異変で生き残れたのがそれぞれ一種しか残らなかったのでは、というのもちょっと苦しいような気もするかなぁ(でも他に説明付きませんから一番マシw)。


多分その説以前、人間が周辺の島から持ち込んだのでは? ということも検討されたんじゃないかな? 周辺の島でサルとともに暮らす人々の風景。ブタオザル、アジルテナガザル、テングザルになんでも食べるリーフモンキー、古典『ラーマーヤナ』で神の一種ともされているという話とともにご紹介。とはいえ、どうもブギス人の入植の時点で動物たちがすでにいたらしいことは壁画にも記されているそうですよ。
ニーギニア島からはクロクスクスに近い、スナイロワラビー、セスジクスクス、ブチクスクスなどが。なんでもクスクスは肉も毛皮も貴重なので買い手が決まるまで殺さない、と言っていましたし、こっちの地域でも人が持ち込んだ可能性が検討されたんですかねw