「ペルー」目で見る世界の国々10、M・M・ロジャース

南米の独立国の一つで(実は植民地というか、海外領土が一部に)、ブラジルと国境を接していて、かつてスペインの支配下で、と書いたところで特に特定出来るというわけではないんですが、この地にあったインカ帝国の中心部だったんだよ、というとそれなりに絞れるのかな? あとわりと最近の話ですが、日系大統領のフジモリ氏もこの国の歴史にわりときっちりと刻まれて行くんでないでしょうか。
(んで次の大統領が元原住民族の方の子孫で、貧困問題の専門で始めてノーベル経済学賞を受けた、という人物、盛りだくさんです。)


そもそもインカ帝国というのも支配帝国ではあったのですが、人身御供の習慣自体は別にスペイン側のでっち上げでもなく実際に存在していたようですが(しかし、様々な調査の結果どうもなんか伝えられてる内容との食い違いはあるみたいですよね)、現在のアンデス山地の中にほぼすっぽりと入ってしまうようなその支配地域が、かつて高い生産高を誇り、豊かな生活を送っていたんだよ、ということを聞いてしまうと。
現在「他に生産出来るような作物がなくて」コカの葉の生産地域になってしまっているという状況と比べてしまってため息しか出て来ず、そもそも、スペイン勢がこの土地にやってきた段階でインカ側が劣っていたのが車輪の有無と武器の精度だけという。
なんかもう、、、人類ごと選択を誤ってしまった気がしないでもないんですが。
あと、この“インカ”というのはどうも彼らの王とか皇帝などに相当する長の地位であって、どうもスペイン人が尋ねた時点で取り違えがあった模様なんですが、間違えってほどでもないからそのまま使われているのかな。
支配側がしょうもない国も数あると思いますが、ここも酷いよなぁ。