「私のこだわり人物伝」チェ・ゲバラ 革命への旅 #1 若き放浪者

チェ・ゲバラ−Wikipedia


正直、革命家と言われたところで「?」と首を傾げてしまうというか。
たまに店頭でいまだに関係する本を見ないでもないんですが(私の趣味のせいと言えなくもないけど、中公文庫の『ゲリラ戦争』は最近新装丁で出てますし)、ものすごくざっくり言うとあんまりいいイメージではないのですが。
なんというか、前世代、というか私などはちょうど両親より少し上の人らが彼のことを知っているのではないかと思うんですが(両親は団塊の世代のラスト)(“団塊の世代”は戦後すぐのベビー・ブームの時に生まれた人ら)、学生運動や、んーとそうだなぁ、中国の文化大革命なんかも含めて全然語らないんですよ、なんというか、あまり話題に出さないというよりその時代に話が及んでも沈黙していることのほうが多い。


とはいえ、まあ、チェ・ゲバラと呼ばれるこの人への。
思慕の念というか、消せない憧憬のようなものはさすがにその真っ只中にいた人が語ると伝わってこないでもなく、今はもう多分、盲目というわけでもないのでしょうが、それでもなお、というのは逆にすごいのかもしれない。
南米アルゼンチンの裕福な家庭に生まれキューバの革命に関わり(同じ中南米括りかと思ったけど遠いよ!)、2歳の時点で喘息と診断され、医学の道を目指していたものの南米の地を一年掛け、バイクで旅行しその生活を目の当たりに見てしまい。
その後の人生を“革命”に費やし、39歳でさらに別の土地で処刑された人ですが。
ある意味で完璧な革命家、ということなのでしょうか、よくわかんないかなぁ。