『爆問学問』#18 高薮縁(気象学)

“人類の明日は晴れか雨か?”という内容に、どっちかというと乗っ取られてしまったというかなんというか、もうちょっと縁の薄い学問でしたので、技術的な話になると嬉しかったんですが「沈黙の春」まで引き合いに出し。
農薬が昔安全だとされていたように、今の地球温暖化への対策は間違っているんじゃないか?! という意見をぶち上げられると正直、昔からその近辺にいる人間にとっては嫌悪感が湧いてくるというか、むしろ、科学を白と黒とどちらかしか存在していないことを説明しているものだと過剰評価しているのではないかと思えてしまうわけなんですが。
研究って複数の説が混在することでバランスを保ってるっていうのに、当時の状況を無視してあの本だけを捉えたらそりゃ偏っても見えますよ。預言者じゃあるまいし。
しかしあれ案外、方向性の違う知識人として珍しいものではないのかもしれず。
どちらかというと研究者気質なのか、あまり喋ることには向いていない今回の研究者さまは良い鴨にされてしまっていたような気がしないでもないんですが。


だからこそ、もうちょっと突っ込んだ話聞きたかったなぁ。。。ううむ。
気象学はその性格上、「役に立つことをどうしても期待されてしまうのだ」という言葉などは価値のあるものではないのかと思わないでもないんですが、だからこそ、もうちょっと面白い部分もあるんだよ、というところも知りたかったし。
いっそ温暖化なら温暖化でもいいから、理論部分を理論で反論すれば良かったのに、と思わないでもないんですが、それを選択して番組として流したのは局の意思かなぁ。
ちゅーか、私が知ってるだけで10年来ある研究なので、反論なんて10年分で何百とあるんだから今更攻撃しなくてもなぁ、やっとちょっとだけ陽の目を見たのにねぇ。