『国際共生に向けた健康の挑戦’08』#12 WHOにおける挑戦 健康課題の現状

WHOというのは「世界保健機構」、世界の健康衛生に関しての責任を持つ機関で国連の下部組織の一つ。MDG(国連ミレニアム開発目標)の健康目標に対してもその活動主体と見做されています。
例えば1980年に天然痘撲滅宣言、他に河川盲目症(寄生虫疾患)の撲滅、1980年代からポリオの撲滅への取り組み。
各国の診断基準や、必須となる医薬品の選定、ワクチンの用意と摂取のための施設提供(インフルエンザ、黄熱病ワクチンなど)、感染症対策の基準や(IHR−国際保険規約)、疾病分類(ICD−国際疾病分類)を決めたりしてします。


三大感染症はエイズ・結核・マラリア。
エイズは新規患者の変わらない増加、抗レトロウィルス薬による治療計画が立てられるも世界的に見るとなかなか進まず。結核は旧時代の病気と思われがちだがまだまだ数多い、21世紀に抗生物質の服用の中断による超薬剤耐性結核菌の出現。
マラリアは撲滅の試みがされたものの各種事情によって世界人口の約40%が感染の危険に晒されている、1年に5億人の感染者、400万人の死者(アフリカの5歳以下の幼児が多い)。現在の主要の対策は薬品を染み込ませた蚊帳だとか、アナログだなぁ。
2003年3月、パンデミックであるSARSの流行。
1986年、BSE感染の牛がイギリスにて発見され、貿易停止などの措置が。
2003年〜2004年に掛けて鳥インフルエンザリ流行で1億羽が処分され、2005年には東南アジアに飛び火、世界的な影響を与えた、などの例を受けて。
感染症予防の世界的パートナーとしてGOARNが各国に設立されているそうですよ。