「この人この世界」長寿企業は日本にあり #4 老舗企業の「本業力」

ぶっちゃけてKURETAKEさん(多分お世話になったことが)の経営方針は大きくブレそうになるたびにアメリカさんの掣肘を受けたために結果、本道に立ち返ったのだ。
という理解でよろしいんでしょうか、いや、それ自体は単なる政策にすぎませんが。
あんまり見事に同じ構図だったんでちょっと笑えましたww
墨というのは要するに煤を集めて作られるものなんですが、高温にすれば量は取れるものの品質は安定せず、そして完全手作業であるために腕利きの職人でも数はこなせず、挙げ句の果てに一本200円です、はっきりいってこう、利益ないんじゃないかとも思えないでもないんですが、それこそが会社の本道である、という理念のもと、社長も一日一時間の作業を心がけているそうなのですよ。
とはいえあれ、趣味の一環と思えばいい感じの作業ではないかと(待て)。


先祖が墨屋さんを始めたものの販路がきっちり決まっているため新規開拓が難しく、新しく探そう、と開拓した先が小学校、各地の教師の推薦状を手に文房具屋さんで交渉。
そして磨らなくても書ける墨汁もこちらで開発されたそうなのですが(懐かしい)。
ところが戦後“道”の付く科目が学校で教えることが禁止されてしまい。
それと似たようなことが自分たちのペンを海外販路に乗せようとしたところでも起きました、こっちはオイル・ショックの値上げだったそうですが。そしてそもそもなんで海外に売ろうとしたんだっけ、ということを考え直し。
やっぱり自分たちの本道は忘れてはいけないのだ、と思い直したそうですよ。
そしてまあ、今では太陽光発電の中の、温度を上げてはならない箇所への塗料などの開発も行われたようですが、あくまで素材は墨、祟りみたいだと思ったのは内緒です。