『食彩の王国』#215 干し椎茸

シイタケ−Wikipedia


禅宗の坊さんてのはともかく(尼僧のメニューも一部で有名ですがw)、食事に拘るっていうか生活の全てに拘る、ということがよく言われているのですが(絵を描くのも禅宗だよー)その元になったのがこの干しシイタケなのだそうですよ。
鎌倉時代、日本から道元さんが中国で高僧を訪ねてみたらなぜか食事係として奔走。
「なんでアナタみたいな偉い人が?」と聞いたらなんもわかってねーな、とさっくり返されてしまったということでその道元さんは猛反省。日本の禅宗の基礎が出来たそうですよ、よくやった!(食事に拘る民族っていろんな意味でいいと思うんだ)
とにかく中国のメニューは地域的例外はあるものの食材を干したり焼いたりしてしまうのですが(保存の関係でしょうか、メニューが伝えられるか伝えられないかの問題かなぁ、ということもちょっと考えているんですが)、シイタケの場合はそれによって旨みが増し、それを水で戻して食べることで柔らかい食感も戻るよといういいこと尽くし。
なんでも干し椎茸が“乾貨”と呼ばれる貨幣だったこともあるほどだとかw


いつものごとく日本の山間部(大分県)のタンパク源として珍重され、夫婦が網の上で転がしながらどうやって食べようかー、ということを喋っていたところを見ると今もきちっと伝統が生きてるのですね。わりと人工栽培が楽というか、手間が生活の中で十分可能ってこともあるんでしょうね(場所があればw)。ダシにもなるし肉厚で美味しそうだなぁ。
でもそういえば昔は癖があるというか、子どもの苦手なメニューとして挙げられていたようにも思いますが、最近味良くなりましたよねー(なんでかしら?)。