「セゾンからそごうへ 和田繁明の闘い」佐藤敬

この間そごうを「ひっでーなー、これ」と思いながら読んでいたが、うんまあ、やってること自体はそれほどでもないけど“カリスマ経営者”の開き直りっぷりに関しては正直似たようなものかなぁ、この場合、むしろセゾン・グループって表現すべきなのかな?
んーと、救われる側が西環(西洋環境開発)、TCF(東京シティファイナンス)。
というか大雑把に問題児が西環であって、内容的にはよくあるバブル期の膨張経営なんですけどね(ただ、時期的にはバブルより早くから始まってるような気も)(あと、やってる内容のセンスは良いとは評価されてるみたいです)、その責任者は結局のところ堤清二氏ってことになるのかなぁ、名目的には違っても概ねそんなところになるようで、その西環を救うための受け皿にさせられたのがTCF。
そしてさらに、そのTFCを救うために引きずり出されたのが西武百貨店西友クレディセゾン、西洋フードシステムズ、パルコ。
グループ同じだけど特に責任ないよね、といのうが傍目に見ていての実感なんですが、そんなことを言おうものならカリスマ経営者にヒステリーを起こされるというか。とっくに立場から解任されていてなんの意味もないはずなのに、勝手に銀行団にグループ内負担の約束をしてしまうとか、まあ、なんというか、、、邪魔っすね。


タイトルになっている和田繁明氏は西武百貨店の建て直しをしていた方で、黒字展開に持ち込んだところで今回の問題に遭い、さすがに切れて反抗したところで役目を外され、各自の負担担当と共に解体が進み、グループがそれぞれ独自の提携先を見つけ、西武百貨店西武鉄道とも接近、ついでに和田氏はそごう建て直しに出向、というところで本は終了。
なんでそごう行くの、という突っ込み入れられてもいいんじゃないのかなこれw