「路面電車カタログ」ヤマケイレイルブックス16、井上広和/楠居利彦/坂正博

2003年の発行なので、なんというか、路面電車にもそれほど青息吐息のところはなさそうというか、それぞれ規模が違うながらも(広電の5連結はさすがにびっくりしたなー; しかも低床車で乗務員が運転手以外にも2名)、まあまあの運営状況なのではないかな、と思わせるような全体の風情だったのですが。
うんまあ、全体的に車両のバリエーションがやたらと多いことだけは仕方ないですよね。
私鉄の場合と違って、基本的にあれです、出身そのものが違う譲渡車両というか。
もともと路面電車は全体的に可愛らしいこともあって、見てて楽しいのは認めるんですが、あまりに規格が違うとちょっとこう、うん、なんというか複雑な気分にもならないでも、広電のバリエーションとはちょっと一味違うんだよね、うん。さすがに駅の関係があるので床の高さとかその辺は合わせないと駄目なんですけどね、他がね、ちょっと。
海外の路面電車との提携による、車両譲渡とももちろん話が違います(土電とか)。
あと広電が続いてますが「被爆体験のある」車両とももちろん違いますとも、9mの小型車なので借り切り用になってはいるそうですが、立派に現役だなそれ!


まあとはいえ、所詮関東民は周囲の路面電車なんて都電荒川線と東急世田谷線、観光路線である江ノ電しかないもので、沿線住人ならともかく、路面電車にノスタルジーしか感じられなくっても半ば仕方ないような気もするんですけどね。
むしろ、街ごと切り取ってレトロのままにしてる風情すらあるよね、あの辺。
九州に4社、四国に2社、北海道に2社、豊橋名古屋、富山、京都大阪、岡山広島、えーと、あと明治村(番外だな;)、北陸、で関東の3路線。うーんまあ、多くはないのかな、電車のバスの中間の存在ですが必要とされているのなら生き残って欲しいものです。