『サイエンスワールド7』月のない地球

そういや昔アイザック・アシモフ(SF作家でしたが科学紹介とかもしてたよ)が、そもそも地球に月がなかったら、放射能物質のような重いものは地球の核の辺りに沈んだままで浮かんで来ず、生命が存在していても複雑な進化はしなかったんじゃないのかなぁ、というようなことを言っていたんですが。
なんでしたっけ、他にも月の磁力カーテンで太陽風の力が弱まってるとか。
地球の地軸が月のおかげでほんのちょっとした傾きで、しかもそれが基本的に安定したままで保たれているとか、なんかいろいろありがたい要素があるようで。


ということをまず大前提として、月が地球から離れてるのではないか、という過程が立てられまして月への距離を超音波の反射(月面ステーションに設置されてるのでよく狙って照射してもなかなか返ってきてくれないらしいですw)で確認してみたところ。
その測定の結果、1年数センチだかそこら離れつつあるよね、という結論が。
そしてそこから月が地球から離れてしまった時に、どんなことが起こるのか、ということを延々延々と近くの金星に、生命か、少なくとも水があったことは確認されているのですが、現在全くの死の惑星です、月がなくなった地球もいずれこうなるでしょう、と語り尽くしておきながら一番最後のオチが「でも地球から月が完全に離れるより、太陽系が太陽に飲み込まれるほうが計算上先だけどね☆」という結論で終わるという、別にいいんですが。
一番最初にそれから始めたら、まあ番組そのものが成り立たないか。
それにまあ、ある程度月の影響が弱まるってことはあるんだろうしね。
よく考えたら月の影響って海の満ち欠けや(大陸も実は月の引力の影響受けてます、大陸ごとだから気付かれないみたいだけどね)、身近なところにもあるんだよね。