「鉄道今昔よみがえる都電−車両・停留場・街角の記憶」井口悦男/白土貞夫

なんでも今年2011年で「都営交通の100年」めに当たるとのことで、正直、この手の話に興味がある人間にとっても非常にささやかながら都電荒川線のマスコットや、パスモの都営ポイント制の導入(今更?! てか、一回乗車で最高2ポイント=2円だとか)、展示会などもやっているみたいなのですが、2011年6月発行の本もその一貫なのかな?
特にその手の説明がないので正直その辺よくわからないんですがw
ちなみに一体どこから100年というとまず馬車鉄道として都市交通が始まりまして(さすがにそれ以前の人力車や辻馬車は別として)、その馬車鉄道路線を使用しての路面電車として発足、とはいえこの時点で私鉄、続けて路面電車として二つの会社が続き。
その三社が合併した東京鉄道を当時の東京市が買収したのが1911年。
東京市電気局が発足しての公営都市交通の発祥となったんですが、そもそも大阪なんかではほとんど自力開拓してるんですよね、ははははw 東京の場合、バスも私営だったし地下鉄も、建設免許の邪魔までしたのに財閥系ですらない一民間人の建設だったしなー。


この本自体は他の都電(市電)関係の本でよくある街角の定点対比よりも、どちらかというと現在のJRターミナルのほうに比重が大きかったんじゃないのかな?
個人的に今まで、ターミナルの発展と市電の各駅への到達とを一緒に扱った本というのは読んだことがないもので、それで統一されいたら嬉しかったんですが、実際余所でもあんまり見ないから難しいのかな…。
むしろ私鉄の玉電の本で市電と相前後して渋谷駅に到達したよって記述がありましたが、市街地なせいなのかわりと遅いみたいなんですよね。というかそもそも市電の延伸っていちいち触れてるとキリがないのかなぁ、全41路線で営業しながら延伸だしねぇ。