「横浜の鉄道物語−陸蒸気からみなとみらい線まで」長谷川弘和

横浜の、というと微妙に範囲が曖昧なんですが、まあ、東海道線に横浜線に(意外と古くて経歴がなんかすごかった、元私鉄路線なのはいいんですが、貨物として全通して2ヶ月で国に借り上げられてしまったって;)、横須賀線に、京浜東北・根岸線とか、東横みなとみらい、もと路面電車だった京急に片割れを国有化されてしまった相鉄、横浜市営地下鉄、なにかトラブル続きだったかつての横浜市電
あといくつかの貨物路線などが主な対象。
横浜港があった関係での路線なんでしょうが、ちょっとその部分はわかりにくかったかなぁ、まあ、それ自体は鉄道の本なので仕方ない部分もあるのですが、横浜線も八王子からの貨物輸送を行なっていたようですし、神奈川臨海鉄道(私鉄だよね??)、今はJRの横浜臨港貨物線、ほとんどっていうか全部無人駅という変わったJR鶴見線などなど。
まあ、JTBキャンブックスというのがそもそも交通関係のレーベルですしね。
ある意味で仕方ないといえば仕方ないんですが、ちょっと路線の説明の時代が飛びすぎていて意味が掴みにくい部分などはあったように思います。
鉄道に特化した本でも、テーマが絞られてるとわりとわかりやすいんですけどね。
横浜ってテーマでこれだけの路線の歴史をそれぞれざーっと、ということになるとどうしても難しい部分もあったのではないのかなぁ。


そもそも、別の路線からの理由で変化を迫られる路線ってのも結構多いしね。
(とはいえ、その辺は著者さんも悩んだのではないでしょうか、ある程度もともと詳しかったら別個に章立てしなくても読めるんだろうけど。)
土地の私鉄辺りからは結構面白かったです、ドリーム開発がなんか酷いなこれww