『仕事学のすすめ』安藤忠雄「自ら仕事を創造せよ」#2 自分に投資せよ

とりあえず建築家にはなりたかったものの、家庭の事情で大学には進めず、「そうしたら、そこで建築家は諦めてしまいませんか?」と聞かれていたんですが、この場合はさすがにもっともじゃないかと思います、なんというか専門性が強すぎる職業だという印象がありますし、実際、安藤さん自身にしてもそう簡単なことでもなかったようですし。
でもなりたかったんだよね、という意思があったので自分で本を読み始め。
けれど当然のことながらわからない、だから現物を見に行く、見に行ってもわからない、なけなしのバイト代を貯めてヨーロッパにも行く、ル・コルビジェという現代建築の祖みたいな人物にもこの頃に出会ったようなのですが、やっぱり見て読んで、何度も繰り返して、ということをやってようやっと頭に入る、ということをしていたらしく。
器用な方や天才というわけでもないのかなぁ、という気はするのですが、やり方は素直で方向性は間違っているようにも思いません、そうこうしているうちに独学で一級建築士の資格を取り、コンペなどにもどんどん出展するもののそこも当然甘くない。
でもねぇ、100人くらいいる中で勝てなくても別にね、自分の後ろにあるのもコンペの入選作でこういうのを乗り越えたい、いいところを吸収したいって思ってるんだけどね、と言っておられてるのですが、人生の一つや二つの傑作に勝てなくてもまあ仕方ないよね。


そしてやっぱり無名の独学の方に仕事も来ないですもので、「まず空き地があってね、そこに設計図作ってどんどん売り込みに行くわけですよ」「仕事って待ってればいいって発想ですがそれだと仕事来ないしね」というのもわかるんですが、不審ですやっぱりww
ただその中から少しずつ応えてくれる人が現れて、それが実績になって次に、というのはやっぱり自然な流れでもあるよね、変わってるけど恥ずかしいこと一つもしてないよなぁ。