『病の起源』#3 腰痛〜それは二足歩行の宿命か?〜

腰痛−Wikipedia
まあ要するに一言でこの番組をまとめてしまうと「歩こうね」ということになるのではないかと思うんですが、とりあえず、人間が四足から二足歩行に進化した時に、しなやかに動く柔らかい腰を手に入れ、それがなかったら腰痛はありえなかった、というのは確かに事実ではあるものの。
もともとそれ自体“歩くため”に用意されたというか、歩いている分には問題がない。
ただ、人間が狩猟採集生活を止め、農耕に発展した時の様々な作業や。
現代においてはひたすら同じ動作の繰り返しのみを行うことによって腰痛が引き起こされ、中でも慢性的な痛みに関しては精神的ストレスが腰痛(痛みの発祥自体は原因が他に存在するようなのですが、それ自体は本来なら大したことがない)を増幅させ、時には痛みそのものが存在しないにも関わらず、前頭葉の働きで「感じ続ける」というような事態すら引き起こされ、今まで多くが謎とされ研究が進められてこなかった腰痛も、ここ10年ほどで少しずつ進展が見られるということなのですが。


で、このストレスを解消する方法もまた歩行。
身体を支える一本の背骨の中にはもともと脊椎というものが存在し、これに少しずつの負荷を掛けることによってその機能が保たれているのだそうですが、他に歩くという全身運動によって脳が活性化され(要するに脳も同じとこばっかり使ってると良くないのかなと)、少しずついわゆる雑念が晴れ、歩くことのみに集中することが出来るよ、という素晴らしい効果があるのだとか。
ある意味これは“文明病”の一種ということになるのかなぁ、やっぱり。