『都市と防災’08』#5 防災対策の基本と災害対応の循環体系

関東大震災1923年9月、火災旋風と建物の崩壊によって10万人もの被害。
チェルノブイリ原発事故1986年4月、ウクライナベラルーシにも波及。
イベント(出来事)、アクシデント(事故)、インシデント(小事故)、エマージェンシー(緊急事態)。クライシス(危機)、ディズアスター(災害、この回の主旨)、カラミティ(惨事)、カタストロフィ(大惨事、関東大震災チェルノブイリ原発事故など)。


ハザード(外力)に対して抑止力となるものを作る場合、高ければいいというものではなく、その地の災害の規模の予測をして対策を立てるものの、特に資金や技術の問題で発展途上国では十分でないこともありうる。都市に抑止力が集中し、そこに人口や資産、施設のの集積が起こる傾向がある。
ストラクシャル・ミティゲーション(構造物による被害抑止)、ランド・ユーズ・ミティゲーション(土地利用規制による被害抑止、危ないところには寄らないようにしよう)。さらにその二つの被害抑止を合わせた方法、というより考え方もあるようです。
プリペアドネス、上の二つの方法が物理的に難しい場合、災害が起こった時のために被害を軽減するために事前に準備しておこう、という考え方。
レスポンス、災害が起きてしまった場合に対応する段階のこと。
そのあとで地震・台風・洪水や火事などのそれぞれの事前の災害抑止から災害からの復帰までが語られていたんですが、基本的には被害の予測と警報システム、復旧して、それぞれの段階を評価する、という情報の共用が重要だというのは変わらないのかなぁという風情。
正直なところ理論として説明することは面倒でも、わりと当たり前のことを言ってるんですが、これも定式化しておかないと復旧評価も対策の指導も出来ないよねぇ、ややこしい。