「アマゾン源流「食」の冒険」高野潤

正直申し上げてこの本を“逞しい”と見なすかそうでないかは、性別によって違ってくるのではないかと思うのですが、いや、もちろん日本人だしわかるんですよ、自分が「撮っている」対象であるところの野生動物食べるのってなんか違うなぁ、とかいくらなんでも猿はキツい、というのも。家畜を持っていっても結局食べられないとかも。
ただ、女性だったら毎年同じところに行く(写真撮影のためのようですね、確かに相手が野生動物だとなぁ)のであれば、もう少しなんかしら工夫の仕様もあったような。
まあ、最終的に魚釣りに辿りついてからはこう、生き生きとどの魚が美味しいとか、ピラニア意外とイケる、とか(聞いたことが)、どんな料理法がいいとか、一緒に行く現地の雑用係の人たちにいろいろ好みやら魚の種類を聞いたりとか。
バナナの葉の蒸し焼き、というのはなんというか、ちょっと心惹かれます。
(なんとなくは想像が付くんですが、味の想像が全くw)
油や砂糖、塩も大量に必要でね、とか、長持ちはしないものの市場に出てるイモ(長いサツマイモタイプのようですが、これもどういう種類だかあんまり気にしてないんだよね)、かなり長持ちする上に携帯食にも出来るし、黒くなってもかなり美味い、という日本のバナナによく似ているけれど固いらしい土地のバナナ。
この葉が家畜の餌になる、というのはいい着眼点だったと思うんですが。


土地の女性と出会った時の、ぽちぽちしたやり取りやら「食物の有無」でものすごい喜怒哀楽を見せる、といった話や(ゲリラに妹を殺されて自分は浚われて、政府に救出されて両方の言葉が喋れるから、と村長を任されて)(そりゃ、食べるしかないや)。
南米の食にまつわるいろいろな話も面白かったですがタイトルはちょっと違うかなァ。