「インダス河の開発−パキスタンの水と農業」小林英治

インドから宗教を理由としてぼっこん、と独立して出たもので(東インドって呼ばれてたのパキスタンかなぁ?)、しばらく川の流れを止めるだなんだ、ということで揉めてしまっていたようですが、インド→パキスタンって水路があるんですか、というかわりと一般的なんですか、、、大変だな、多分現代日本人だと川の流れを止めると聞いても「?」だと思うのですが、あちらの方は降水時期とそうでない時期がくっきりと分かれているようなので、水は基本的に計画的に利用されるもののようです。
そしてこう、欧米に理解されるのには時間が掛かっているものの。
現地の技術者ならびに科学者たちってかなり水準高くないですか、インドから分割して数年後っていう単位の本だと思うんですが、かなり正確に試算出してるなぁ。
(どのくらいの水が必要か、とか、どんな規模でとか降水量その他。)


とりあえず、宗教、インドがヒンドゥー教とパキスタンがイスラム教で国は分離したものの、正直そんな土地ごとにくっきり別れていたというわけでもなく移動も慌しく流血の騒ぎも起き、そもそもインドは結構な他宗教国家、カシミール地方というちょっと面倒な事情を抱えた(地主と住民の大多数の宗教が違ったという)地域によって争いが鎮火せず。
インドから水を止めてやる! という宣告をされたものの、いくらなんでもそれは、ということで徐々に話は収まり(正直喧嘩しても不毛じゃないのか、この立地条件)、ダムを作って水を計画的に配分(少なくてもやりくり出来るようにかもね)するという計画を立てた、というのがほぼこの本の骨子です。前置き長すぎましたか、全くその通りです。
ダムは幾多の災難にも遭いましたがその後完成。
しかし、水の過多がほぼ収穫量を決める土地って正直想像付かないなぁ;